いぶし銀

いぶし銀・・・華やかさに欠けるが、実力のあることの例えとして使われます。

 

女子プロゴルファー期待の新人の一人、木戸愛さん。7月にプロ初優勝をあげて、今日の日本女子オープンに優勝をかけて戦っています。

 

木戸愛さんのお父さんが、プロレスラー「木戸修(きどおさむ)」さんです。

 

木戸修・・・コアなファンなら誰でも愛する実力派レスラーです。そして、彼についたフレーズが「いぶし銀レスラー」です。

 

昭和43年に日本プロレスに入門。47年には、アントニオ猪木さんの新日本プロレス旗揚げに合流。その後、自分のプロレスを求めて他団体を渡り歩き、33年間の現役生活をすごしました。

 

木戸クラッチという関節技が、得意技です。決して、華やかな技ではありません。

 

私が小学生の頃、近くのボーリング場の特設リングで、初めて木戸修選手の試合を見ました。大型の外国人レスラーに簡単に負けてしまった記憶があります。お目当ては、アントニオ猪木選手でしたが、なぜが、今でも木戸修選手の試合は記憶に残っています。

 

そして、年齢とともに、いぶし銀の実力を発揮し、玄人が思わずうなるプロレスラーとなったのです。

 

よのなかでも組織でも、スポットライトが常に当たる華やかな存在にばかり目が行ってしまいますが、冷静に全体を見渡すと、木戸修選手のような存在があるからこそ、組織が成り立っているのです。

 

彼の引退セレモニーの挨拶は、彼らしい「まじめ」な挨拶でした。でも、ジーンと心に響きます。

 

そして、今では、プロゴルファー愛娘のアドバイザー兼運転手を務める親バカです。

 

飾らない男・・・でも、しっかり存在感も影響力もある男・・・

 

木戸修選手を見ていると、「注目されたい」「目立ちたい」のグループに属する私は、反省をします。もちろん、たまにですけど・・・(笑)