引き際

日米で各10年間ずつ20年間の現役引退を表明した松井秀喜選手。

 

私は男性ですので、男の美学の一つとして、「引き際」については、とてもこだわります。

 

彼の実力を持ってすれば、日本球界でもまだまだ活躍できるでしょうが、「巨人時代の実力を発揮する自信が無い」といって、潔く引退です。だれも、そこまでの活躍を期待していないのに、ただただユニホームを着てプレーをしてくれれば大満足と思っているのに、潔い引き際です。

 

過去の栄光が大きければ大きいほど、それが忘れられず、ずるずると引き際を決められない人をたくさん見てきています。これは、スポーツの世界だけではなく、どんなジャンルにも当てはまります。

 

松井選手と言えば、高校野球での5連続敬遠は今でも記憶に残っています。相手チームの監督の采配を非難するより、それだけ松井選手が凄いと言うことを誰もが認識しました。

 

野村さんがヤクルトの監督をしているときも「松井には打つ手が無い」とぼやいていたこともありました。

 

ワールドシリーズのMVPは、今後日本人選手では手にすることはできないかもしれません。

 

実は、ほとんど接点がなく、水と油といわれたイチロー選手が、松井選手と長時間、野球について語り合ったそうです。

 

「 自分とまったく違う考え方を持っているのに驚いた。」とコメントしています。イチロー選手が認める野球観を松井選手はきちんと持っていると言うことです。

 

さて、松井選手はまだ38歳の若さです。

 

彼が今まで、多くのファンや、野球界や、様々な人たちのおかげで大きくなってきたことを考えて、今度は、どんな形で恩返しをするのか、これからの松井選手の生き方には期待をします。

 

自分の存在は、とても影響力が大きいということをプラスにして、第二の人生を進んでもらいたいですね。