保育の質

東京都杉並区で、認可保育園に入れなかった母親60名が、杉並区に対し異議申し立てをしたという報道がありました。

 

都市部を中心に、待機児童の問題はどこも抱えているのですが、こうして、異議申し立てまで発展することは異例のことです。

 

「待機児童」については、ホワイトきゃんばすが、さいたま市認定をもらえなかったこともあり、とても敏感になっています。

 

「待機児童」解消で、脚光をあびているのは神奈川県横浜市です。

 

横浜市は、23年10月1日現在の待機児童は1463人でしたが、昨年10月1日では、302人と、マイナス1161人の改善がなされ、今年4月1日には、限りなくゼロになる見込みだそうです。

 

横浜市は、目に見える「待機児童」解消対策として、行政指導で土地を確保し、そこに民間の認可保育園の誘致を積極的に行いました。また、横浜市認定の保育園も増やしています。

 

かつては、民間(私立)の認可保育園は、社会福祉法人などの特定法人のみの運営でしたが、規制緩和で、民間企業も参入できることになり、保育園運営は行政からの助成金もあり、利益が計算できる事業という認識で、手を上げる民間企業も多かったようで、数字上では、改善が進みました。

 

確かに、「待機児童」問題の行政の見本と言えるでしょう。

 

しかしながら、保育園増に伴い、保育の質をどう上げていくのかが、保育の本質です。

 

マスコミ報道も、「働くママが増えた」→「保育園が足りない」→「待機児童増える」→「待機児童解消のためには・・・」というパターンになってしまいます。そこには、「こんな取り組みで保育の質を高める自治体があります」という報道は少ないのが事実です。

 

ホワイトきゃんばすも昨年5月に開園してから、かけ足で10ヶ月が過ぎました。保育園立上げにあたって、海外含め多くの保育園の事例を参考にするためにたくさんの本を読みました。「脳育て」につながる本も片っ端から読みあさり、この保育園の基本の考え方を作ってきたのですが、まだまだ質をあげていかねばと考えます。

 

①朝の会で、勉強、教育につながる内容を増やしていきたい

②朝の体操(英語でダンス)のレパートリーを定期的に増やしていきたい

③屋上遊びとファームの充実

④毎月の製作は、子どもたちが主体に・・・をもっと強く

⑤子どもたちの笑顔につながる「サプライズ演出」をもっともっと・・・

 

まだまだたくさんありますが、ここ2、3日のサプライズは、部屋を暗くして「ミラクルボール」で遊ぶことです。「ミラクルボール」は、イボイボボールですが床にバウンドすると光るのです。これが始まると、子どもたちは大喜びでボールを追いかけます。運動量も多くなります。ワクワクドキドキと一生懸命取り組むことがねらいですが、子どもたちの笑顔を増やすことが、ホワイトきゃんばすでは、保育の質を上げることと考えます。

 

私たち職員の「感性」もアップさせねばならないし、保護者のノリも↑となるよう巻き込んでいきます・・・(笑)