ラスト1周

昨年の夏は、ロンドンオリンピックで夜更かしの人が多かったと思いますが、今年は、世界陸上です。

 

ボルト・・・ボルト・・・と世界の注目は相変わらずではありますが、女子10,000メートルの新谷(にいや)選手の走りは、感動モノでした。

 

日本代表ですので、もちろん凄い選手ですし、監督は、高橋尚子さんを育てた、あの小出監督です。

 

しかし、トラック競技は、マラソンとは違って、日本人がなかなか世界と戦えない種目の一つです。そんな中、ラスト1周まで、新谷選手は、トップを走り抜けます。最後は、あの負け知らずのディババ選手らアフリカ勢に抜かれて、5位に終わるのですが、レース後のコメントが、またいいのです。

 

「メダルを取らなかったら、この世界にいる意味がない!」と言い切るのです。

 

自分より格上の世界の強豪を従える走り・・・勇気のいることです。そして、目標設定を相当高いところに置いています。

 

彼女の走りを見ていると、与えられた練習メニューを受け身でこなしているのではなく、自分で道をつくっているのが、伝わってきます。

 

まさに、自分で答えを見つけることができる選手です。

 

次のレースが楽しみです。