幸福駅

北海道にある「幸福駅」が、改築工事に入るそうです。

 

駅と言っても、今は列車は来ません。旧国鉄広尾線が1987年に廃線となってから、駅舎だけが今も残っています。

 

駅舎には、「恋人ができますように・・・」「笑顔あふれる家族になれますように・・・」などなど、多くの写真や名刺が、天井、壁一面に貼られています。廃線から26年も経過しているのですが、今でも年間15万人もの観光客が訪れる場所です。1日400人以上の計算ですので、凄いですね。

 

実は、私も高校2年生の夏、「幸福駅」に宿泊しました。もちろん、幸福駅は宿泊施設ではありませんので、無人の駅舎に一人、のんびり夜を明かす予定だったのですが、同じようなやからが次々に現れ、同じ高校2年の男子、大学生男子、無銭乗車のあやしいおっさんの4名で、幸福駅の夜となりました(笑)

 

おっさんと大学生が飲みほした一升瓶に、4人で寄せ書きをして天井にぶら下げました。なんとも、不謹慎ですが、一番目立ったのは、言うまでもありません。当時は、期限の切れた定期券を貼るのが主流でした。今は、スイカ&自動改札の時代ですので、紙の定期券は、まさに昔ながらですね。

 

そんな、懐かしい思い出のある幸福駅が、11月に「世界の恋人たちが十勝の大地と出会う場所つくり」をテーマに、古い駅舎の木材を再利用して、新駅舎に生まれ変わります。

 

屋外チャペルも近くにできるそうですので、ここで、結婚式を挙げるカップルが増えるでしょうね。

 

総工費3000万円・・・パワースポットならぬ、幸福スポットの誕生に、有意義な予算となることでしょう。

 

もう一度、足を運びたいところです。