社会経験を生かす

社会人経験者の教員採用が広がっています。また、教員が教育委員会の制度を利用して1年間の長期にわたって、企業研修をする例もあるそうです。

 

文部科学省によると、4月の公立校教員採用で、社会人の特別選考を実施したのは40の都道府県に広がり、10年前に比べると3倍近くに増えたそうです。

 

新規採用者に占める社会人経験者は5.9%となっているようで、目標は1割だそうです。

 

学校の閉鎖性を打破し、多様な経験や知識、組織運営力など、社会人経験者への期待は高まります。

 

私が知っている社会人経験者の先生は、一人は、小学校の先生をしている男性で、お父さんを集めて茶会を開き、ふだんはなかなか話ができないお父さんとのコミュニケーションを図ります。

 

もう一人は、現在中2の次女が、吹奏楽部の顧問でお世話になっている女性の先生です。明確な目標設定を生徒に示し、それを達成するための手段を考えさせます。とても厳しい先生ですが、生徒たちは、そう簡単に心が折れない力をつけてきました。

 

お二人ともに、本人は特別な事をやっているとは思っていません。でも、今までの学校では、こんな取り組みをする教員はあまりいなかったと思われます。

 

「変わる勇気や活力が、学校には不足している」と多くの教育関係者が危惧しています。そこに、社会人経験者の教員が加入することで、教員全体のスキルもアップしています。

 

もちろん、ただ社会人経験者を増やすだけではいけないでしょう。「プロの教師」に育てる研修などの充実も今後必要になってくるでしょう。

 

未来を託す子どもたちを自分の力で育てたい・・・と思う社会人は、今後ますます増えてくることでしょう。たのもしいですね。