研修会「わたしたちの目指す質の高い保育とは」つづき

平成27年、もう来年ですが、保育制度が見直されます。すでに、待機児童解消加速化プランとして、企業の保育参入促進で待機児童ゼロを達成した横浜市方式を参考に国を挙げての取り組みが始まりました。

 

藤森先生は、この状況をとても危惧しています。

 

待機児童ゼロという数値目標が独り歩きをして、保育の質ではなく量に走っている状況に危機感を持っていらっしゃいます。くしくも、ホワイトきゃんばすへの行政立入り調査やナーサリー申請の調査で、市の担当職員に、私が何度も話をしている内容です。藤森先生は、内閣府の子ども指針ワーキングチームにも属していますので、国が、保育の質を上げていくよう導いていただきたいですね。

 

さて、研修の話に戻ります。

 

乳児から1、2歳児の体作りに必要なものは、何かわかりますか?

「重力」だそうです。無重力状態(抱っこされてばかりの赤ちゃんやいつもベビーカーに乗せられる幼児)が、子どもの体の成長にはマイナスとなります。親は、ハイハイができる広い環境を用意し、自分の子どもが可愛いのなら、すぐに抱っこをしない我慢が必要です。

 

極端な言い方をすれば、必要に子どもを抱っこすることは、虐待なのです。

 

親の誤った愛情にも釘をさします。良かれと思って、先回りして子どもにレールを敷いてしまう親が最近はとても多いですね。そうすると、子どもは自分で考えなくなる・・・親の期待に答えようと無理をする・・・自分でレールを外せなくなる・・・いいことなど何もありません。親は子どものとってのプラットホームであるべきと先生は言います。自分でレールをい引いたものの、上手く前に進めず、本当に困った時に、プラットホームとして、あらたに子どもが進むべく道を見つけるまで、優しく見守ることが親の役割なのです。

 

もう一つ、ミラーニューロンの話をします。ニューロンとは脳細胞の事ですが、最近の発見で、その中にミラーニューロンが存在して、共感する能力を発揮することがわかったそうです。

 

ミラーは鏡ですね。つまり、他の園児を見ること、一緒にいることで共感して、今まで出来なかったことができるようになるのだそうです。ただし、この能力は2歳までに育つと言われています。

 

保育園で言えば、まだ言葉もままならない2歳までの子が、ミラーニューロンによる共感で、集団生活の中で成長をしていくのです。ますます、ママと二人きりの生活よりも保育園などの集団生活が、子どもにとってはプラスになると言えますね。

 

そろそろ、研修のテーマである「今、わたしたちの目指す質の高い保育とは」のまとめに入ります。

 

「待機児童を解消するよう保育園を増やすから、ママ達にはどんどん子どもを産んでください。」と国が旗振りをし、各保育園はその受け皿として、ただ保育をするだけでは、いっこうに保育の質は上がりません。

 

「次世代を担う人間を育てる」ために、保育園は何をすべきかを考える必要があると先生は言います。保育園は、働くママにとって「子どもが預けられてラッキー」だけではいけないのです。

 

今回の研修で、ホワイトきゃんばすが目指す方向をあらためて整理することができました。

 

小学校、中学、高校と子どもたちは授業やテストなど、答え合わせの時間を過ごします。しかし、大人になり社会に出れば、正解のない課題に何度もぶち当たります。そこでは、自分で答えを見つけるしかありません。長い人生では、答え合わせの学校時代よりも自分で答えを見つけないとい前に進めない社会での時間の方がはるかに長いのです。

 

自分で考える習慣を身につけることは、保育園に通う子どもたちにとって、とても大切な事なのです。昨年から始めた「寺子屋」も、先生の一方的な授業ではなく、子どもたちが自分で考えることがねらいです。今では、3歳児以上の子どもたちは「寺子屋はまだなの?」と毎日楽しく学び、考えています。

 

異年齢保育で、子ども同士のかかわりを大切にし、自分で答えを見つけられる人間に育てる。ホワイトきゃんばすの卒園生の中から、次世代の担い手を送り出すぞ!と真剣に考えています。

 

どうぞ、ホワイトきゃんばすを期待してください。昨日、今日と熱い園長ですみません・・・