磨かない米の酒

dancyu(ダンチュウ)という、食の雑誌で、毎年3月号の特集が日本酒です。

 

日本人なんだから日本酒だろ・・・なんてつもりはないのですが、米+麹+水というとてもシンプルな原料を使用しながら、世界でも類を見ない高度な発酵技術で生まれる日本酒・・・そして、全国の酒蔵のさまざまな味が楽しめる日本酒は、私をとても幸せな気持ちにさせてくれるのです(笑)

 

さて、今年の「特集日本酒」の中で、注目をしたのが、磨かない米の酒です。

 

日本酒に使う米は、普通のご飯よりしっかり精米されます。例えば、吟醸酒なら60%以下、大吟醸なら50%以下。最近では、カンブリア宮殿にも取り上げられた、山口県、旭酒造の「獺祭(だっさい)」というお酒は、二割三分まで米を磨き込み、なかなか手に入らない人気のお酒となっています。

 

そもそもなぜ精米するかというと、米の表面付近に雑味をもたらすたんぱく質が多く、米を削る技術が進化するにつれて、日本酒の味はシャープになり、女性にも人気のフルーティな味になっていきます。「米を磨く」という言葉も生まれ、精米度合いの数字が低いほどいいお酒と思っている人も多いのです。

 

ところが最近、まるで潮流に逆行するかのように、精米歩合80%以上、つまりは米を削らないで酒を造る蔵が増えてきたそうです。「低精白の酒」と呼ばれています。

 

潮流に逆行するという行為に、私はすぐに飛びついてしまいます。米を磨かないという、吟醸酒と比較すると大きなハンデキャップで戦うというアングルに魅力を感じるのです(笑)

 

「磨かない米の酒」は、蔵の個性がより映えます。今回、10の銘柄が紹介されていましたが、今年は、磨かない米の酒にこだわってみようかと思っています。

 

今日のブログは、完全におやじ園長の趣味に走ってしまいました。未成年禁止事例ですみません。