理想の父

女子レスリングの吉田沙保里選手の父である、吉田栄勝(えいかつ)さんが、急死しました。

 

ロンドンオリンピック金メダルの後に、吉田選手が父を肩車で担いだシーンは、今でも鮮明に覚えています。

 

栄勝さんの大学時代のレスリング部で1つ先輩が、プロレスラーの長州力選手です。ともに、全日本のチャンピオンになった二人です。

 

そんな、栄勝さんの指導法は、「厳しくて口数は多くないけど、吉田選手が試合に負けたとき、さりげなく手を差し伸べる優しさが印象的だった」といわれています。指導者、いや、父親として厳しさと優しさを兼ね備えた人だったのでしょう。

 

まさに、吉田選手にとっては、世界でただ一人の理想の父親ですね。まだ61歳という若さでした。心からご冥福をお祈りいたします。

 

さて、この「理想の父親」という言葉は、私も含め、世のお父さん達にとっては、かなりのプレッシャーです。

 

「俺は、子どもから尊敬されているだろうか?バカにされていないだろうか?」などと、考えれば考えるほど、自信を失いますね(笑)

 

でも、心配はいりません。アスリートじゃなくたって、たくさん給料をもらってなくたって、時には、ダメなところを見せるくらいの自然体の父親でいることが、一番いいのかもしれません。カッコつけたって、見栄張ったって、子どもには全部お見通しです。

 

世のお父さん達・・・不器用でもちゃんと前向いて生きていけば大丈夫です。