自主性育む教えすぎない授業

全国の公立高校で、2013年春の東大合格者数が1位の進学校は、さいたま市にある浦和高校です。名門男子校ですね。

 

今朝の新聞の記事ですが、この手の内容に私の琴線が大いに刺激されます(笑)

 

浦和高校の工芸室の特徴は、ノコギリや金づちなどの工具がほとんど用意されていないこと。工具は1年の初めに、それぞれが必要だと思うものをホームセンターなどで自由に調達する。作品に使う木材なども、自ら準備する約束です。個人の工具箱は授業で制作したもので、管理も自分たちで行う。

 

教員は、単元の初めに説明をした後は、様子を見て回るものの基本的には口を出さない。生徒たちも、分からない点は技術書を読んだり、友人に相談したりして考え、解決しない時だけ質問に来るという。

 

「何事も自分で考えさせること」が、浦和高校の伝統ならば、生徒も「自分たちで授業をしているみたいで楽しい。放っておかれても自分たちでやるのが浦高生」と胸を張ります。

 

自ら考え、学ぶことを重視する教育方針は、他教科にも見られ、プレゼンテーションやグループワークなど、自主性を高める学習方法をできるだけ取り入れているそうです。

 

すべての高校が、すぐに、このような取り組みを行うには時間がかかるでしょうが、「生徒が自分で考える」という考え方は、共通ですね。手段は、各学校の取り組み次第ですね。

 

もちろん、保育園の園児にも大いに当てはまる内容です。

 

空気清浄機の横のせまい隙間におもちゃが入ってしまいました。一人の園児が、「園長先生取って・・・」と言いに来ます。「どうしたら取れるか自分で考えてごらん」そして、まわりにいた園児も集めて考えさせます。「わかった。この機械をどかせばいいんだよ。園長先生どかせて・・・」「それじゃ、園長先生にやってもらうことになるね。みんなだけでできるやり方を考えて・・・」しばらくすると、一人の園児がブロックをつなげて棒にして、見事おもちゃを取ることができました。

 

こんな事例は、今まで何度もあるのですが、ホワイトきゃんばすもいつのまにか、「園児たちに教えすぎない・・・手伝いもほどほどに・・・」という習慣(伝統というにはおこがましいので・・・笑)となっています。

 

時には、大人では考えつかないような園児の「答え」に、驚くこともしばしばあります。子どもたちの発想力は、まさに想定外です(笑)