世界で生きるチカラ つづき

「国際バカロニア」の理念は、多文化に対する理解と尊敬を通じて、平和でより良い世界の実現のために貢献する、探究心、知識、そして思いやりのある若者の育成を目的としています。

 

これには、21世紀を担う若者には、世界レベルで物事を考えてほしいという想いと、お互いが同じになる必要はなく、違いを積極的に理解する姿勢が必要であるという、二つの大きなメッセージが込められています。

 

なんだが、これもホワイトきゃんばすの考え方と一緒ですね。(余談ですが・・・)

 

もっと具体的に「国際バカロレアがめざす10の学習者像」が、以下の内容です。

 

探求する人(好奇心に溢れ、探求と調査のためのスキルを持つ。自主的に学び、生涯に渡って学ぶことを積極的に楽しむ。)

 

知識のある人(地域や地球規模の重大な問題や事柄について、常に考えている。広くバランスの取れた学問領域で、理解と知識を深めている。)

 

考える人(複雑な問題を認識し、立ち向かうために、批判的かつ創造的に試行し、理性的で倫理的な決断を導き出せる。)

 

コミュニケーションができる人(様々な言語やコミュニケーション手段を持って考えや情報を理解し、自信を持って創造的に表現できる。周囲と進んで協力し合い、物事に取り組む。)

 

信念のある人(誠実かつ正直で、公平な考えと道義感を持ち、他者や地域社会を尊重して行動する。自分の行動とその結果に責任を持つ。)

 

心を開く人(自分の歴史や文化を理解・尊重し、ほかの人々や地域社会の持つ伝統、価値観、視点に心を開く。常に人の意見に耳を傾け、検討し、その経験から成長しようとする。)

 

思いやりのある人(他者の気持ちやニーズに共感・尊重し、慈愛を示す。周囲の生活や環境を良くするために個人的に関わり、積極的に行動し、奉仕し続ける。)

 

挑戦する人(不慣れな状況や不確実性にも、勇気と気構えを持って臨む。いままでにない方策・考え、役割を試そうとする自律的な精神を持つ。恐れず、自分の信念を明言できる。)

 

バランスの取れた人(自分とまわりの人々が幸せな生活を送るためには、知・情・体がいずれも大切であることを理解している。)

 

振り返りができる人(思慮深自分自身の学習や経験を見つめ直す。自分の学びや成長を支えるために長所と限界を理解し、評価できる。)

 

以上です。いかがですか・・・こんな若者が、次世代を担う人なのでしょう。

 

「国際バカロレア」は、3歳から19歳までの教育プログラムですが、3~12歳までを対象とした「プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)」、11~16歳までの「ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)」、16~19歳までの「ディプロマ・プログラム(DP)」の3段階に分かれています。

 

保育園にかかわってくる内容は、「プライマリー・イヤーズ・プログラム」となるのですが、日本で言えば、保育園なら3歳児以上・幼稚園児・小学生が対象となります。この段階で、先に挙げた10の学習者像を目標とは行きませんが、大切なスタートです。

 

ホワイトきゃんばすに当てはめるならば、寺子屋の中でも4歳以上の園児が「私はいろんなことに興味があります。学ぶことが大好きです。新しいことを発見するように頑張ります。」といった、考え方を目標にすると、通常保育での異年齢の関わりや、寺子屋の中での活動もより充実していきますね。

 

話は、とても大きくなりますが、世界基準の「21世紀スキル」を子どもたちに身につけさせたいと思っています。

 

「国際バカロレア」という言葉・・・覚えておいてくださいね。

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コメント: 1
  • #1

    hatinoki (土曜日, 16 8月 2014 14:32)

    札幌市立開成高校が、平成27年度から、中高一貫校になるそうです。同時に、国際バカロレアの取得を、目指すということです。
    生徒数は、一学年160名。
    さいたま市には、市立浦和高校に併設形の中高一貫校が設置されています。これとは別に、市立大宮西高校を、中等学校(高校進学時に外部からの進学生我いない。) に改編するということです。そして、国際化に対応した教育を、目指すということです。タダ、札幌市とことなり、詳しい情報は、決定の経過も含め、インターネットでは見えません。
    他方、既に有る、市立浦和高校の中高一貫校では、教育内容の切り下げという不満が出てきているようです。