休み明け・・・保育スタート

今日から8月後半戦のスタートです。

 

まだ帰省中で、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんと一緒の園児もいますが、今日から登園予定の園児は、元気に全員出席です。

 

遠出をしたり、近場を毎日のようにお出かけしたり、ママが風邪をひいてしまったのでずっとおうちにいたり・・・連絡ノートにママが書いてくれているので、どんな夏休みを過ごしたのかはわかっていますが、子どもたちの言葉で、話を聞くのが楽しみですね。

 

各々が、自分でお話できるめいいっぱいのところで、先生たちに伝えようとする力はたのもしく、しばらく会わないうちに、言葉が格段に上達した園児が多かったです。

 

さて、昨日の研修の話の続きです。

 

昨日の内容は、とても充実したものでした。まずは、福井県にある神山保育園となにわ保育園の生活発表会の劇をビデオで見ながら、学びました。

 

劇をめぐる、幼稚園や保育園の誤解として・・・

①必要以上に飾り立てた、衣装や小道具、証明

②意味のない、ただ舞台を賑やかにするだけの踊りや歌が挟み込まれている

③保育者が無理に教え込んだセリフ回し、無理に張り上げた声、感情のない演技

④主人公が複数、時には集団で出てくる。頻繁に主役が変わる

 

どうしても、保護者の皆様に「見せる」というのが、発表会ですので、上記のような誤解が多く発生します。しかし、神山保育園となにわ保育園は、通常の保育の中で子供たちが取り組んでいる内容を生活発表会の劇にアレンジしました。

 

神山保育園は、「忍者遊び」に夢中になる園児を背景に、忍者の劇を曲本から作り上げました。なにわ保育園は、アゲハチョウを卵→幼虫→さなぎ→成虫と飼育しているので、「あげは物語」を劇にしました。音楽も脚本もオリジナルです。感動的だったのは、最後に蜘蛛の巣に掛かってしまい、カブトムシが助けるというハッピーエンドで終わる予定が、園児が「死ぬ」ことも大事だと提案し、ハッピーエンドではなく、死んでしまうという終わり方です。

 

まさに、お遊戯ではなく、日頃の保育の延長線上にある、子どもたちが主体の劇となってました。本当に感動しました。

 

ホワイトきゃんばすでも、最初のクリスマス発表会で、「おおきなかぶ」の演劇をしたのですが、日頃からの読み聞かせ→屋上のファームでかぶを育てる→かぶを「うんとこしょ」と抜いてみる→本番の劇という流れで、行ったことがあり、それは、役者たちの最高の演技もあり、感動ものでした。

 

劇については、秋以降のホワイトきゃんばすの活動に、大いに参考になりました。

 

そして、研修ではもう一つ、「劇団風の子」の話がありました。演出を担当する大森さんは、全国の保育園や幼稚園をまわって、子ども達を楽しませています。海外へも出かけるそうです。

 

彼女曰く、「大人である保育者が、どれだけ、のめり込んで本気になって、たまには馬鹿になりきって、子どもたちの前でがんばれるか・・・」それに尽きるそうです。

 

彼女の話し方は、とても参考になりました。大人相手も子ども相手も、声の強弱、ジェスチャーを交えたパフォーマンス、顔の表情・・・さすがですね。

 

以上、2日間の研修会でしたが、参加する保育園や幼稚園は、今回が初めてではなく、何度も継続的に参加されています。それだけ、問題意識の高い園が集まっています。子どもたちを主体とした「保育の質」への追求意欲はとても高く、「目からウロコ」の研修となりました。

 

と同時に、ホワイトきゃんばすが行っている、異年齢保育の取り組みや、様々なイベント、ファーム、寺子屋の取り組みに自信を持った次第です。

 

3年目の経験浅い保育園ですが、こういった交流を通じて、変化を続けます。まだまだの点もたくさんありますが、温かく見守っていただければと思っております。