代々木ゼミナール

昭和30年~40年代の高度成長期が終わっても、「いい大学に入って、いい会社に就職する」という、自分らしく生きるなんて風潮が、ほとんどない時代に、「浪人してでもいい大学に行く学生」の受け皿が、代々木ゼミナールこと代ゼミでした。

 

私も高校3年の夏期講習に代ゼミに通う一人でした。ライバル演出(本当は仲がいい)の二人の国語の先生同士が、お互いの授業を批判し、挙句の果てには、片方の先生が、もう片方の先生の授業に乱入するという(やらせですが・・・)演出を作り、常に話題を提供していたのが、代ゼミでした。

 

今テレビに出演するタレント講師のはしりが、代ゼミだったわけです。その、代ゼミが、ついにリストラという報道がありました。

 

少子化、浪人生激減、他の予備校との競争激化などの理由で、全国27校を来年度には7校に大幅減。講師陣も希望退職を行うようです。

 

各紙、ついにあの代ゼミも終焉か・・・と書き上げます。

 

でも、少し見方を変えてみませんか。私は、代ゼミの経営者のしたたかさを感じます。もちろん面識はありませんが(笑)、廃校にする20校は駅前の一等地に位置します。さいたまの大宮もしかり。全部が自社物件かどうかは知りませんが、これらの資産価値は相当高いですね。例えば、東京オリンピックを見据えてホテルにするとか、予備校経営よりも、もっと確実な経営ができると踏んだのでしょう。

 

昭和30年代に、予備校という新しいジャンルを築いた代ゼミが、また新たなことを考えているのかもしれません。

 

このニュースを聞いて、私は「代ゼミも終わった」ではなく、むしろ、江戸時代の悪徳商人「大黒屋」の主を想像しました(すみません)。「したたかやな~」と思った次第です。

 

それとも、これからの教育は、受験対応の詰め込み、暗記中心教育ではなく、国際バカロレアのような、人間力教育に変わっていくことを見据えての方向転換かもしれません。

 

私が、大学に入った頃は、周りの多くは「浪人生」でした。感覚的には2人に1人ぐらいです。しかし、今では6人に1人だそうです。代ゼミスタイルだけでなく、日本の予備校自体のスタイルも変わっていくのでしょう。

 

現在、代ゼミに通う予備校生の皆様には、来年は必ず合格してくださいね。(軽い?)

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コメント: 1
  • #1

    ひでっち (火曜日, 26 8月 2014 21:47)

    いつやるのか今でしょの先生のセミナーに昨年行きましたが、勝ち組といわれるその東進ハイスクールでも授業は衛星中継で国内各地へ飛ばすので、ひとにぎりの人気講師、実力講師以外はとうの昔にリストラされているので、少子化でパイが小さくなるのは誰の目にも明らかでしたから、かつての予備校がもてはやされた時代ではなくなったので、代々木が畳むのも当然の流れです。大阪などではとうの昔に地元有名予備校は跡形もなく消え去っていますので、大手の予備校にその波が訪れているということですね。屋号を守りながら経営を続けるのか、DHCのように元々は大学翻訳センターの略でDHCなのですが、へぇー翻訳が本業なの〜! というふうに、業容を時の流れに合わせて変化させるのか経営者の判断と決断ですよね。