チャーンストアオペレーションの終わり!?

旅行やドライブで地方を訪れ、何を食べる?となった時に、たいがい大手のチェーン店には入りませんね。その地域の名物だったり、まちの小さな食堂であったり、全国どこにでもあるモノは敬遠します。


百貨店やチェーンストアーは、セントラルと言われる商品本部が、食品会社や問屋と交渉して、大量仕入れを条件に、安く仕入れ、その商品を全国の店舗に供給する。店は、本部からの商品を販売することに専念すればいい仕組みが主流です。とても効率のいい仕組みでもあります。


私も営業マン時代は、百貨店や大手チェーン店の本部バイヤーとの交渉に、知恵も体力も使いました。本部バイヤーともなると、当然優秀な人材が担当することが多く、頭も切れる、クセ者でもあります。(笑)


このチェーンストアオペレーションと言われる仕組みは、ダイエー創業者の中内功さんらが、19世紀後半の米国で生まれた理論を広げていきました。


高度成長期には、「みんな同じでみんないい」といった、同じ目標だったりモノを日本人が追いかけていた時代であり、この仕組みが最大限、機能していました。しかし、今では、どこにでもあるものはNG・・・人とは違うモノ・・・自分らしいもの・・・などなど、私たちが求めるモノが変わってきました。


最近の食品スーパーマーケットでは、入口に「地場で採れた新鮮野菜」として、生産者の顔が分かる売り方が目立つようになりました。不揃いの野菜だったり、土が付いていたりしますが、輸入品や遠い仕入先の商品よりも魅力を感じます。


「仕入れ、価格設定などの権限を店に移し、中央集権的な態勢を改める」とイオンの岡崎社長が公表し、イトーヨーカ堂も本部主導から店舗主導への転換を始めています。そして、着々と効果が出ているそうです。


お客様のニーズに対応したので成功したと、言われるのでしょうが、私が考えるには、一番の効果は、店舗のマンパワーアップが大きな要因だと思います。本部で決められた、場合によっては棚割り(陳列の配置)まで決められたなかで、ただ売るだけだったのが、商品企画から価格設定まで、ほとんどの権限が現場に任されることによる「やりがい」だと言えます。


保育園の子どもたちにとっても、その子どもが持つ能力を発揮するには、本人のやる気を引き出すことが重要になってきます。当然、そのやり方は、子どもたち一人一人違います。私たち職員の腕の見せどころでもあります。


今日は、チェーンストアオペレーションの見直しから、子どもたちのやる気を引き出すという、いつもの強引な考察でした。でも、どんな組織も、ヒト次第ですので、とても大事なことですね・・・