台風クラブ

今日は、台風の影響でさいたま市も大荒れの天気でした。子どもたちは、屋上のエレベーターホールで、完成した子供みこしと山車で「わっしょい・・・わっしょい・・・」の練習です。もちろん、おみこしを担いだり、山車を引いたりする意味も分からぬまま、「夏まつりで、パパママたちの前でがんばろうね・・・」という言葉で、大きな声が出ました。本番は、大いに期待できそうです。(笑)


おみこしわっしょいの練習が終わると、屋上で荒れ狂う、雨と風を子どもたちと見学しました。ファームの野菜が倒れそうな強風と、滝のような雨を子どもたちは、じっと見つめています。


「台風を空の上から見ると・・・うず巻のようになっていて、グルグルまわりながら、自転車のスピードぐらいで進んでいるんだよ・・・」小さい園児にとっては、意味がわからない説明ですが、6歳女の子は、早速「台風ってすごいな~」と興味を持ったようです。


さて、屋上の大雨を見ながら、ふと「台風クラブ」という映画を思い出しました。1985年に上映された相米慎二監督の映画です。私の記憶に残る映画の一つです。


台風の襲来をきっかけとして、日頃の鬱屈した感情を爆発させる少年少女の姿を通じて、思春期の少年少女の危うさを表現した映画です。高校3年生の生徒たちが主人公です。


「ただいま」「おかえりなさい」と、とりつかれたようにつぶやき続ける男子生徒・・・自由奔放な性格で周りを振り回す女子生徒、これは今では国際女優となった工藤夕貴さんが演じます。そして、人間が生きる意味を真剣に考える男子生徒・・・ただの青春映画ではなく、一見理解しがたい表現や今では放映NGとなるであろう過激な表現が深く印象に残る映画です。


今日は、保育園の子どもたちを見ながら、君たちが大きくなったら大いに悩んで、恋をして、でも、前向いて生きていくんだよ・・・と心で語りかけます。(笑)