教師の社会性・マナー

子どもたちとの関わりが仕事の中心となる教員には民間企業に勤める人に比べ、社会性やマナーが足りないと言われます。


横浜市浦島小学校でこの4月から校長先生として活躍されている平本校長は、20代後半で民間企業から転職して教員になった方です。最初に学校に着任した時、一般社会との違いに戸惑いを感じたそうです。学校外の人からかかってきた電話への応対や対外的なコミュニケーション力などが欠けていると感じたそうです。


服装についても、子どもと一緒に活動する時は動きやすい格好でよいとしても、時や場に応じたTPOは必要と感じる場面も多かったとか・・・


平本校長はこう語ります。「今は、開かれた学校を目指して各学校でさまざまな工夫や取り組みが行われています。しかし、学校についてまだまだ閉ざされた印象を持っている保護者や地域の人たちがいます。是非に、学校組織を外の視点から見つめ直す機会が必要です。教師が、若いうちに、特に民間企業の人と会う機会を意図的につくる必要があります。」


横浜市では、昨年度から教職経験4年目以上の教員が、民間企業などで体験を通して学ぶ研修が始まりました。グローバル社会を迎え、価値観の多様化が進んでいます。広い視点から再度学校を見つめ直し、これから教員が求められる資質、能力を磨くことが目的だそうです。


教師が、自己啓発で、対外的な人脈と交流を持つことは、多忙な業務の中では難しいですね。横浜市のような研修制度が必要になってきます。ただし、民間で働く人たちと交流するだけではなく、自分の「教師」という仕事や、「学校組織をもっとよくする」ことにつなげて、子どもたちの笑顔が広がる仕事を頑張ってもらいたいですね。


民間企業出身のおやじ園長も少しは、役に立てればと思っています。