軽減税率導入の是非をディベート

埼玉県の県立浦和高校で、「軽減税率導入の是非」のディベートが行われました。浦和税務署が、高校生に税への関心を深めてもらおうと企画したそうです。


軽減税率は、2017年4月に消費税が10%に引き上げられる際の導入が検討されています。ここでは、4人ずつのグループが、肯定と否定の立場に分かれて議論をします。


「導入しないと、所得が低い人は家計への負担が大きくなる」と生活必需品に軽減税率を

適用すべきだと肯定側が訴えると、否定側は「国や地方自治体の税収が減少し、増加する社会保障費で苦しくなる」などと反論します。


私が高校生の頃には、自分の考えを主張する機会としては、「弁論大会」というのがありました。しかし、これは論争する相手がいませんので、言葉は悪いですが、片道切符の自己満足という内容です。ディベートでは、いかに自分側の主張を通そうと、論理的な説得が必要になり、反対側の意見もきちんと聞かねばなりません。


やがて社会に出てから、必要になる能力であり、今後選挙権が18歳まで引き下げられるならば、高校生に対しても、「国のあり方」を考える機会は必要になってきます。


軽減税率については、賛否だけでなく、導入するとしても、どこまでの範囲を対象にするかで、簡単に決められる内容ではありません。各業界の思惑と国としては財源確保の問題など、議論する内容は多岐にわたりますね。


日本人は、かつては「みんなよければみんないい」という、皆と同じということに安心感が生まれる時代もありました。しかし、時代が変わり、情報過多の現代では、1つの結論やモノに対して、賛成、賛同が100%ということは有り得ません。それでも、1つの答えを自分で出さないといけない時に、どうするか・・・高校生の時から考える必要がありますね。


ホワイトきゃんばすでは、園児にも、簡単な題材でディベートをさせたいと考えています。おやじ園長の寺子屋の時間で・・・5、6歳ならできます。