児童相談所

昨日、神奈川県相模原市の児童相談所の対応不備という内容で、中学生が自ら命を絶つという悲しい出来事が報道されました。

 

少年が自殺をするまでの、具体的な出来事は、報道の通りですが、中学生が、親との生活ではなく養護施設で暮らしたいと児童相談所に訴えたにも関わらず、所内の情報共有も不十分で、職権による保護をしなかったということが、問題だと言われてます。

 

児童相談所の職権とは、保護者の同意を必要としないで、子どもを強制的に保護できるという、「強権」です。それゆえに、全国の児童相談所は、その職権を使うことをためらいます。

 

今回は、中学生でしたが、毎年のように報道される、幼児虐待による死亡事件についても、「家庭訪問をしたが、両親に虐待の兆候は見られなかった」という児童相談所のコメントを多く耳にします。普通に考えても、所員の前で、我が子を虐待する親はいませんし、むしろ、虐待の証拠を隠滅するような対応になることは明らかです。

 

今回の報道は、相模原市の児童相談所の不十分な対応に、焦点があたっていますが、この問題の本質は、職権による一時保護の判断基準について、法律などのガイドラインを規定する必要が急務ということです。

 

個人的には、「子どもを死なせない!」ために、躊躇なく保護できるガイドラインが必要と考えます。全国の児童相談所の中でも、子どもの命を第一と考えるか、保護者とのトラブルを回避したいと考えるか、温度差があります。ただし、人の命が何よりも大切ということは、私たち全員がわかっています。

 

このような悲しい出来事が、ニ度と起こらないことを願うばかりです。