おたまじゃくし研究会

ある保育園でのお話です。

 

一人の園児が持ってきたおたまじゃくしに、夢中になる園児たち。最初は、おたまじゃくしの観察、水そうの掃除、餌の調達などからスタートし、「おたまじゃくし研究所」という名前がつけられました。

 

それから園児たちの発想が膨らみます。「会社の人は、”こういうものですが”ってカードみたいなのを渡すよね」と発案した園児が名刺を作り始めます。「研究員のバッジを作ろう」「お給料を払わないと・・・お金もつくろう」といった、飼育にとどまらない展開に、それまで興味を示さない子どももメンバーに加わり活動の輪がさらに広がったそうです。

 

手書きの名刺やオリジナルイラストのバッジは、子どもたちの成長を感じる大切な宝物ですね。

 

ホワイトゃんばすでも、ちょうど一年前の寺子屋の時間に、「イオン4階のイベントスペースに何を作りたい?」を考えてもらったら、この春小学一年生になる女の子が、「カフェを作りたい」と言います。それから、どんどん話が膨らみ、夏祭りでカフェを出すことに・・・もちろん、メニューも子どもたちが考え、「いらっしゃいませ!」の販売も子どもたちがメインで行いました。

 

カフェの企画から夏まつりでの出店までは、5歳児(年長)、4歳児(年中)が中心で、進めていきましたが、当時3歳児(年少)にとっては、やっていることが難しくて、自分が話には入れない状況を経験しています。「今の自分には、まだできないけど、いつか、自分もやってみたい」という気持ちが芽生えたのです。

 

今年度も、こんな素敵な、子どもたちが主体の取り組みが行われることを楽しみにしています。