立って授業?!

「授業を始めるよ。机のそばに立って!」とアメリカ、カリフォルニア州にある小学校の4年生の教室で、教師が児童に声をかけます。

 

「はい・・・みんな席に座って!」ではありません。実は、子どもたちは、立って授業を受けているのです。スタンディングデスクの前にそれぞれの児童が立ち、机の足元には、「フィジェット・バー(そわそわ棒)」があり、子どもたちは、足をぶらつかせて考え、答えが浮かぶと足を止め、ペンを持つ手を動かす。といった授業です。

 

最近、IT企業の中では、デスクワークが中心で、座っている時間が長く、ほとんど体を動かさない生活習慣を意味する「セデンタリー・ライフスタイル」の解消のために、スタンディングデスクが導入され、日本でも、少しずつ浸透しているそうです。

 

小学校の授業では、脳の活性化、居眠りしなくなる、コミュニケーションの活発化、運動不足解消、カロリー消費促進、血流改善などの長所だらけで、短所は、疲れることと、スタンディングデスク導入にコストがかかることくらいだそうです。

 

疲れることについては、立ちっぱなしにならないように、疲れたらいつでも座れる椅子があるそうです。セデンタリー・ライフスタイルは、米国では大人だけでなく、子どもにまで広がっています。日本と違って、治安の悪い地域などは、親が車で送り迎えをするか、スクールバスの利用が多く、1日に200メートルも歩かない子どももいるそうです。

 

ホワイトきゃんばすの子どもたちは、東京ドームグランドスペースの半分もある屋上で、連日遊んでいますので、かなりの運動量です。私も子どもたちと動き回っていますので、毎日の歩数は8000歩以上になります。寺子屋園児の目標の一つは、「小学校に入ったら、きちんと座っていられる」ですので、このスタンディングデスクは、まったく不要です。(笑)

 

日本の小学校では、徒歩通学と校庭での外遊びで、セデンタリー・ライフスタイルとは無縁であって欲しいですね。