未来を選択する力を身に付けるテキスト

この7月の参院選では、選挙年齢が18歳以上に引き下げられます。今では、小学校でも模擬投票や模擬選挙を行うところが増えています。しかし、高校生になれば、これらを一過性のイベントで終わらせず、生徒たちが未来について自ら「考える」力を身に付けなければなりません。

 

そこで、淑徳大学の矢尾板准教授が、高校現場で活用できる「未来を選択する力を身に付けるテキスト」を作成し、ホームページ上にも公開しました。

 

このテキストは、「日本の経済」「地域の課題」「財政問題」「社会保障制度」「子どもに関する政策」「教育」「働き方」の7テーマがあり、それぞれ、ワークショップ形式で行う授業用テキストです。

 

ホームページを見ると、例えば「子どもに関する政策」では、待機児童、子育て支援、企業の育児支援、子どもの貧困、子どもの社会散策などのキーワードをあげて話し合います。

 

そして、子どもを産み育てやすい社会を作るには何が必要だと思いますか?を生徒に考えさせます。保育所の数の推移、待機児童データ、子どもの貧困率などの数値データも示します。

 

そして、「企業は子育て支援にどのようなことができるか」「子育て支援にはどのような方法があるか」を導くために、現状・課題・やるべきことを整理していきます。

 

4、5人ずつのグループに分かれて、ポストイットを活用し、様々な意見を貼り出して、生徒たちが討議するのです。私が、民間企業に勤めていた時には、外部研修でよく行った研修スタイルです。

 

この授業を通じて、生徒たちに、批判的思考力やチームとして「答え」を導き出す力やプレゼンテーション力を身に付けてもらうのが、狙いです。まさに、生徒たちが、やがて大人になって社会に出ていくときに、未来を自分自身の力で選択することができるようになってもらいたいという思いが込められています。

 

一昨日のオバマ大統領の広島でのスピーチの中で、子どもたちの作る未来には、核兵器も戦争もない世の中になって欲しいという願いが語られました。

 

私たち大人は、ただ願うだけでなく、子どもたちが、自分で戦争のない世界を選択できるように、子どもたちが、自分で考えて、自分で答えを出せるように、力にならなければなりませんね。

 

先生が黒板に立って、ほぼ片道通行の授業を行うスタイルは、これからは、なくなっていくのでしょう。