保育施設で起こる突然死

昨日、18時に保育園を出て研修に向かいました。まだ残っている子どもたちからは、「えんちょうせんせい・・・どこにいくの?」と言われたので、「園長先生は、今から勉強に行って来るんだよ」と返すと、「おとなでも、べんきょうするんだね」と・・・そうです。私たちは、大人になっても学び続けなければなりませんね。(笑)

 

さて、研修の内容は「保育施設で起こる突然死」です。講師は、小児科のお医者さんです。先週ノルウェーで学会があったそうで、世界から集まった30人くらいの会合で、北海道で起こった小学校2年生の置き去り事件について、質問攻めにあったそうです。

 

しつけと虐待の線引きは?といった議論がなされましたが、100の親子があれば、100の答えがあります。また、子どもの年齢によっても、しつけの内容が変わってきますので、1つの結論に導くことはできません。

 

講師の話によれば、学会に集まった国々でも、様々なしつけの形があるそうです。ドイツなどのヨーロッパでは、ワインや食料をストックする地下室がある家が多く、しつけとして子どもを地下室に閉じ込めることが日常茶飯事だそうです。アメリカのしつけが、一番厳しいとの話です。

 

結局は、我が子のしつけは、親が自分のモノサシで責任をもって行うことが、世界共通と言うことです。

 

研修の内容は、大きく2つです。

 

1つ目は、乳児は、保育園初日に突然死する割合が一番多いそうです。赤ちゃんは、おうちのベット、ママが横にいる環境から違う環境になるので、慣れるまでは、要注意ということです。

 

2つ目は、突然死の原因は、わからないことが多いのですが、「RSウイルス感染症が危ない」ということです。RSウイルスは、鼻水、せきなどのカゼのような症状が出るのですが、熱が高くない場合もあり、「軽いカゼ」とスルーしてしまうことが多い感染症です。ぜーぜーと息をして、重症になると呼吸困難に陥ることもあります。対応は、カゼかな?と思って、小児科行ったら、必ず検査してもらうことだそうです。

 

医者の常識では、「インフルエンザでは死ぬことはないが、RSウイルスは危険・・・必ず検査する」のだそうです。

 

RSウイルスは、インフルエンザ同様、冬に流行する感染症です。ホワイトきゃんばすでも、RSウイルスから肺炎を発症し、入院した園児がありました。やっかいなのは、インフルエンザ同様、何度も発症することです。

 

保育園では、保護者と連携して、1つ1つ危険分子をなくしていくことですね。「RSウイルス」をインプットしてください。