ハロー効果

ハロー効果という言葉を聞いたことがありますか。「ある人を判断するときに、目立ちやすい特徴によって、その他の判断内容までもが、引きずられてしまうというもの」と定義されます。

 

会社の人事考課にかかわる人は、なじみのある言葉ですね。私が民間企業に勤めていた時も、部下の評価の際に「ハロー効果には注意するように!」と何度も叩き込まれました。いつも笑顔で元気で、挨拶も最高だけど、仕事の能力は人並みと言う場合、プラスの特徴が影響して、すべてにいい評価をしてしまうといった例です。

 

一般的には、学歴が高い・スポーツ万能・英語が話せる・字が上手といった特徴があると、他の点も優れているという評価につながることが多いですね。

 

辞職を表明した舛添東京都知事も、東大法学部、評論家時代の歯切れのよい解説など、220万票を入れた多くの有権者は、ハロー効果によるものだったかもしれませんね。次の都知事選でも、著名人が候補者になる可能性が高いので、有権者は、1つ1つの能力を冷静に評価しないといけません。

 

ハロー効果は、有名タレントをつかったCMや広告にも利用されています。「あの人が使っているのだから・・・」ということで、商品特徴や価格などの評価が後回しになってしまうことも、みなさんもよく経験していますね。

 

私たちが、人を評価する立場になった時は、ハロー効果に気をつけろ!ですが、逆に、人から評価される立場になる時は、ハロー効果を有効に使え!ですね。笑顔やファッション、似合う髪型、言葉つかい・・・これは、卑怯な作戦ではありません。立派な戦術です。

 

そして、親が子を評価するときも、ポジティブなハロー効果は大いに結構ですね。我が子のプラスを拾いまくることは、楽しい子育てにもつながります。