ウシガエルのおたまじゃくし

今日は、気温が低くてプールをお休みしたので、屋上の池の掃除をしました。夏になると、緑色の藻(も)が、水面を侵食します。園長が池に入って、藻を網で取り除きます。すると、アミにウシガエルのおたまじゃくしが入っていました。小さな足が生えていますので、この夏には、ウシガエルになるかもしれません。

 

昨年夏のナイトツアーで採集したおたまじゃくしです。普通の小型のカエルは、冬眠から覚めて、春に卵を産み、おたまじゃくしとなり、その夏にはカエルになるのですが、ウシガエルは、だいたい2年はおたまじゃくしのままです。つまり、カエルで冬眠でなく、おたまじゃくしで越冬するのです。

 

せっかくの機会ですので、手のひらにのせて観察しました。おたまじゃくしの顔をじっくりと見る機会も少ないので、子どもたちは、少し引き気味に覗いています。意外とかわいい顔をしています。アニメのキャラクターにぴったりです。(笑)

 

このおたまじゃくしは、あの「モーモー」と鳴くウシガエルになります。体長は、大きいものでは、15センチ以上にもなります。昔は、食用にされたことから、食用ガエルとも言われていますね。鳥のササミに似た味だそうです。驚くことに、ウシガエルのおたまじゃくしも「おたま寿司」として、寿司ネタに使われていたそうです。(驚)

 

ウシガエルですが、不名誉なことに、日本の侵略外来種ワースト100に選ばれています。タヌキとよく間違える「アライグマ」や、ミドリガメの愛称で人気の「ミシシッピアカミミガメ」、そして、いつもおいしくいただく川魚「ニジマス」もワースト100だそうです。

 

外来種の問題は、人間界の移民問題に負けないくらい深い内容ですので、ここでは、述べませんが、今日の子どもたちは、「ウシガエルのおたまじゃくしはかわいい!」がインプットされたようです。あとは、一人一人、それぞれの感性に響けば、それで0Kです。