物件捜しの授業

サマーキャンプに参加した、年長5歳児3人は、今日元気に登園しました。それぞれ、たくさんの思い出で、話がつきませんが、一番印象に残ったことは、「川遊び」のようです。

 

「最初は怖かったけど、ライフジャケットを着て、川に浮きながら泳げるようになった」ことや、「岩の上から川へジャンプするのが、とても楽しかった」と言っています。やはり、できなかったことが、チャレンジしてできるようになった自信が、子どもたちにとっての、大きな力につながったようです。

 

連絡ノートには、親元を離れた1泊の経験が、こんなに我が子を大きくしてくれたという、保護者のコメントが綴られていました。うれしいですね。

 

さて、北川景子さん主演の「家売る女」というドラマがオンエアされていますが、東京都立駒場高校では、授業で、こんな課題を出したそうです。

 

『夫婦共働きで、小学生と高校生の2人の子どもがいる奥山さん夫婦は、都内で新居の引っ越しを考えている。ただ、渋谷の会社に勤めている夫は、これ以上通勤時間を伸ばしたくない。2人の子どものためには、教育環境の良い町に移りたい。予算は1億円。あなたは不動産会社の営業マンになって、奥山さん夫婦に物件を提案してください』

 

という奥山さん一家のプロフィールを配った後、4人組のグループに、それぞれの物件を決め、担当物件の良さを他のグループの生徒にアピールします。

 

例えば、Aはリフォームマンション。一戸建てを望む奥山さん夫婦の希望とは合わないが、駅が近く予算内。Bは一戸建てだが、やや狭い物件で北向き、駅からも離れている。Cは、1億円を超える高級物件だが、中古なのでお手頃価格になっている。といった内容です。

 

ここで、ドラマの北川景子さんなら、「私に売れない家はない!」と言って、奥山さんファミリーのライフスタイルを分析して、的確な理由で、家を売ってしまうのでしょうが、駒場高校の生徒たちも、インターネットで物件の周辺近くを調べ、学校や病院、買い物をするスーパーなどの環境など、あたらな判断材料を加えていきます。

 

どうですが、グループで「あーだこーだ」言いながら、自分の物件をアピールする作業は、とても楽しそうですね。この課題を出した教諭は「現実社会は答えのない課題であふれている。情報を入手し、相手にわかるように的確に伝えようとすることが、論理的思考力を鍛えることにつながる」と言います。

 

「答え合わせの授業」だけでなく、このような「1つの答えだけでは決められない」「自分たちで答えを出さないといけない」という授業が、子どもたちが、やがて大人になった時に、活かされる授業と言えるのでしょう。私の高校時代には、こんな授業はなかったですね。(笑)