ニッポン JUDO の進化

リオオリンピックで活躍した、日本柔道の選手やコーチ陣が帰国しました。

 

特に、前回のロンドン大会で、金メダルゼロに終わった男子は、想像を超える重圧の中で、見事に、全階級でメダル獲得という偉業を達成しました。1964年東京オリンピック以来の52年ぶりということですが、当時は4階級しかなかったことを考えると、今回の7階級での達成は、「凄い!」の一言です。

 

ロンドンの惨敗後、男子の総監督を託されたのが、井上康生さんです。選手時代には、鮮やかな内股で一本勝ちを続け、亡き母親の遺影を手にして表彰台の一番高いところに立った姿は、今でも印象に残っています。

 

井上康生監督は、「柔道」ではなく、「JUDO」の力をつけるため、世界中の格闘技を選手たちに学ばせたそうです。モンゴル相撲では体幹バランス、ブラジルの柔術では寝技や関節技を学びました。日本のお家芸といわれた「柔道」ではなく、世界で通用する「JUDO」を目指したのです。

 

そんな中で、選手たちは、「井上康生監督の指導に身を任せる」のではなく、自分で「勝つためには何をすべきか」を考えるようになったのです。

 

昨日の帰国会見での井上康生監督の言葉が印象的でした。「選手たちは、すでに練習の段階で、自分がすべきことを行っていた。そして、オリンピックの大舞台でも畳に上がる前から、自分で考えて、自分ができる最高の柔道を実践してくれたことが、今回の結果につながった」と言います。

 

井上康生監督は、指導法に優れているだけではなく、選手自身が自分で考える柔道を行うように、導いたのです。

 

いよいよ、明日からは、保育園がスタートします。井上康生監督の言葉は、私の琴線にビンビンに響きました。(笑)

 

子どもたちが、自分で考えて、遊びや他の園児とのかかわりを持てるように、おやじ園長のコーチングもスタートします。