生徒たちに「就活ゼミ」

昨日の東京大停電は、さいたま市のホワイトきゃんばすには、何の影響もなかったので、夜のニュースで知りました。「サイバーテロか!?」なんて言うコメントが、映像で流れていましたが、都内は大変な状況でした。

 

しかし、それにもかかわらず、信号が作動しなくなったら、警察官の誘導が迅速に行われ、エレベーターで閉じ込められた人数も、予想以上に少なかったですね。こんな時に、大きな暴動も起こらない、日本という国は、本当にいい国だと実感した次第です。

 

さて、今日は、就職活動の話ではなく、群馬県前橋市の粕川中学校で、PTAの保護者が中心となって、生徒たちに行っている「就活ゼミ」の話です。

 

この中学校では、生徒の保護者が進行役となって、さまざまな職業に就いている人を講師として招き、自分の仕事の内容や、その仕事に就くまでの思いなどを生徒に語ってもらう活動をしています。

 

講師は、県庁職員や幼稚園副園長、警察官など6業種の講師が、それぞれ話をしたそうです。学校の先生は、自分が教師になりたかった夢を語ることはできても、広い社会の多くの職業のことは、具体的には生徒たちに教えることはできません。この活動は、保護者が持つ、「社会」という様々な人脈が生かされた、素敵な企画と言えます。

 

昨日のブログで、村上龍さんが「仕事は生きがいにつながることである」と語っていることを紹介しましたが、子どもたちが、楽しく、自分の糧になる仕事を探すにも、様々な分野で活躍する大人の話を聞くことは、とても大事なことです。

 

私も「サラリーマン」と「保育園園長」の2つの世界を知るおやじの話で、オファーがあれば、喜んで講師をさせていただきます。(笑)

 

私たち大人の実際の仕事は、楽しく、やりがいのあることばかりではありません。給料を稼ぐということは、辛いことの方が多いですね。しかし、子どもたちには、「仕事をすることは素晴らしい!」ということを伝えていく義務があります。

 

私は、保育園の子どもたちと「大きくなったら何になりたい」という、仕事の話をよくします。なりたい仕事がコロコロ変わる園児も多いですが、「やりたいしごとは、どんどんかわってもいいんだよ。」と必ず言って、私の知る限りの仕事の具体的な話をします。もちろん、「仕事は楽しいぞ!」というスタンスです。子どもたちの真剣なまなざしを見るたびに、どんどん話は広がっていくのです。

 

もし、あなたが親であるならば、我が子に、たくさんの仕事の話をしてください。親子の絆も必ず強くなります。(本当です)