平成28年度運動会 つづき

今年度の運動会では、新たに「卒園児競技」を入れました。通常、小学校でも幼稚園でも、入学、入園前の児童、園児のかけっこが主流ですが、ホワイトきゃんばすは、卒園後の成長も見届けていくので、今回は、昨年度卒園した4名の小学校1年生に参加してもらいました。

 

競技種目⑤は、卒園児による「かりもの競争&徒競走」です。かりもの競争のカードは、4人全員「おかあさん」です。4人が、応援席のおかあさんの手を引いてゴールです。おかあさんもうれしそうです。そして、グランド1周の徒競走をしてもらいました。小学生になったら、こんなに、足が速いんだぞ・・・を見せつけるかのごとく、昨年の運動会でアンカーを走った2名が、1、2着でゴールです。真剣勝負に、会場も大歓声です。

 

競技種目⑥は、「宇宙ダンス」を全員で踊りました。宇宙カチューシャと宇宙手袋をはめて、競争つづきの運動会に、ホッとした時間を作り出してくれます。カワイイ・・・カッコイイを見せつけられました。

 

競技種目⑦は、「親子競技・UFOみこし競争」です。子どもが前で、親が後ろで、UFOみこしを担いで、グランド半周の競争です。楽しむ競技にもかかわらず、勝ちを狙う、空気を読まないKYパパや、子どもの速さについていけなくて、転ぶママと、応援席も大爆笑です。

 

そして、いよいよ最後の競技種目⑧は、「紅白選抜対抗リレー」です。この競技は、寺子屋園児と、2歳児の選抜園児での紅白対抗リレーなのですが、ここでハプニングが発生です。スタート直前に、選抜の2歳児全員が、「やらない!できない!ママパパ・・・」と走れなくなってしまいました。

 

そこで、最年少2歳児の男の子と1歳児女の子が、第1走者でスタートです。ゆっくりですが、しっかりとグランド1周を走り抜き、観客席からは大きな拍手です。勝負は、白組優勢で進みます。約1周の差をつけられたところで、一人少ない赤組走者に園長が助っ人で入ります。赤組が追い上げ、15メートル差でアンカーへ・・・追いかける赤組リーダーに逃げる白組リーダーとデットヒートが続き、最後は白組の勝利です。

 

赤組リーダー6歳女の子の「美しすぎる悔し涙」に、近くにいた先生も、もらい泣きで、抱きしめます。そして、練習では一度も泣かなかった、赤組4歳男の子と4歳女の子も悔し涙です。子どもたちが、真剣に走った証です。

 

閉会式では、先生たちから、全員金メダルを首に下げてもらい、平成28年度の運動会も、子どもたちの多くの「笑顔」と「涙」をグランドに残して、終わりました。

 

毎度のことですが、寺子屋園児は、全部で8つの競技のうち、7つも参加しました。保護者にとっては、ずっと、我が子が登場するので、息をつく暇もありません。(笑)この体力も、子どもたちが1カ月以上の練習をがんばった成果です。

 

子どもたちの運動会での目標は、「ママパパの前でカッコイイところを見せる」でスタートしました。しかし、練習を重ねるうちに、より具体的な目標に変わっていきました。「○○ちゃんに、かけっこで勝つ」「○○が苦手だから、一生懸命練習する」といった目標です。

 

練習も、最後の方では、練習終了後に自主練習でグランドを走る園児の数が増えてきました。先生から「練習しなさい!」とは一度も言っていません。この「何も言われなくても自分で考えて、やるべきことをする」運動会が終わって、子どもたちが得たものは、園長の想像を超えているかもしれません。

 

子どもたちへ・・・ありがとう。そして、応援いただいた保護者の皆様。グランド提供していただいた地域の皆様。本当にありがとうございました。