壁を壊す

今から27年前の今日は、「ベルリンの壁」が崩壊した日です。東西のベルリン市民が、壁の上に立って肩を組み合って喜ぶ姿は、とても印象的なシーンでした。東西冷戦時代の終焉を象徴する歴史的な一日でした。

 

そんな、「壁を壊す」という言葉は、プラスのイメージで語られることが多いですね。反対に、「壁を作る」という言葉は、マイナスイメージです。アメリカ大統領選挙で、メキシコとの国境に「壁を作る」と言った、トランプ氏は、大番狂わせで、大統領になりましたが、彼は、大きく立ちはだかる「不評」という壁を壊したともいえます。

 

私たちも、今までの人生の中で、何度か、壁を壊したり、壁を乗り越えたりして、ヒトとしての成長をして来たのです。これからも、目標に例えられる壁を沢山乗り越えていきたいものですね。

 

さて、大人と比較すると、とても短い期間で、どんどん壁を壊していくのが、保育園の子どもたちです。感覚的には、毎日壁をぶち壊して、日々成長していると言っても過言ではありませんね。(笑)

 

今週から、本格的にクリスマス発表会の練習が始まりました。朝の片付けタイムを30分早くして、屋上に遊びに行く前に、練習時間を作っています。先日の運動会やクリスマス発表会は、子どもたちにとっては、「絶対に負けない!」「2番じゃいやなの。1番じゃないとダメなの」「ママやパパの前でカッコイイところを見せなければ・・・」「決して泣くもんか!」などなど、子どもたちなりに、様々な壁との戦いでもありました。

 

その壁を見事に粉々に打ち破った園児も、ヒビを入れたくらいはできた園児も、逆に、壁に跳ね返されてしまった園児もいました。それでも、また壁に向かっていくのです。

 

27年前の、歴史的な日を思い浮かべながら、子どもたちへの壁を考えていました。親も私たち大人も、子どもたちの壁をすぐに壊せるような簡単なものにはしてはいけませんね。