なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか

これからの先の時代では、競争力だけでなく、協調力を育成していかなければならない。それが、日本の教育の原点「寺子屋」にあると、この著者である、両国高校・附属中学校の英語の先生、山本崇雄さんは指摘します。

 

以前にこのブログでも紹介した「教えない授業」をする先生の書いた本です。もちろん、まったく何も教えなかったら、授業にもなりませんので、生徒に課題を与え、生徒が自ら考え、また同じクラスの仲間たちと学び合いながら問題解決につなげる、アクティブラーニングの形をとっています。

 

「過去と他人は変えられない、変えることができるのは今の自分しかない」というアドラーの個人心理学の考えがベースに合って、この本を読むと「自分の生き方を変える勇気を持て、新しい世界に乗り出せ!」と鼓舞されるようです。

 

「今日学んだことで疑問に思ったことを、隣の席の人と話してみよう」

「失敗させない丁寧な指導から、失敗させて自立を援助する指導へ」

「どうして数学ができないのかでなくて、どうしたら数学ができるようになるか」

 

これは、アクティブラーニングを実践したいけど、なかなかうまくいかない教師への処方箋でもあります。

 

松下村塾で、吉田松陰は塾生に対して、具体的な授業を教えるのではなく、「君の志は?」を問い続け、自ら勉学に打ち込むように導き、塾生たちが学びの競争だけでなく、共に学び合う関係を作り出す・・・そんな、寺子屋の原点は、これからの教育にも大きな役割を果たすのです。

 

ホワイトきゃんばすの「寺子屋」も、そんな子どもたちの大切な学び舎にしていきたいと、あらためて思う次第です。