山・鉾(ほこ)・屋台行事

ユネスコの無形文化遺産に全国33件の「山・鉾・屋台行事」が、登録されることが決まりました。私の住む埼玉県も、秩父市の「秩父祭の屋台行事と神楽(秩父夜祭)」と川越市の「川越氷川祭の山車行事(川越まつり)」の2つが登録されることになります。

 

川越まつりは、家から近いということもあり、ほぼ毎年足を運んでいます。私の最大の楽しみは、出店での飲み食い(笑)ですが、この川越まつりは、何度見ても「山車」の競演に見入ってしまいます。

 

川越市内の町内会で、20以上の山車があり、そこで生活する大人だけでなく、若者や子どもたちへ伝統文化だけでなく、様々なことが継承されています。昔の日本のように、地域でこどもたちを見守ることが、今でも当たり前に行われていることに、無形文化遺産に負けないぐらいの価値を感じますね。

 

そして、秩父の夜祭です。この祭りは、全国的にも有名ですね。今日が前夜祭で明日が大祭です。今年は、曜日まわりも良く、今回の無形文化遺産登録ということもあり、昨年の20万人から30万人の人出が予想されるようです。

 

秩父夜祭は、屋台の引き回しが、大迫力でもありますが、クライマックスで打ち上げられる花火が、私の大好きなシーンです。何度か、子どもを連れて「冬の花火を見に行こう!」と楽しんだ経験がありますが、秩父の冬は、体の芯から冷えるような寒さです。澄んだ冬の夜空に、大輪の冬の花を見上げると、言葉を失うくらい素晴らしい光景です。

 

秩父夜祭では、秩父歌舞伎という芝居が公演されます。これも、子どもたちへ継承していこうと、3つある子ども歌舞伎の指導にも、ベテランの大人たちが奔走しているようです。

 

私たちは、「日本の素晴らしい文化を継承していかなければ・・・」と簡単に言いますが、そのためには、子どもたちへ伝えていかねばなりませんね。

 

最後に、秩父のうんちくです。秩父では、ひな祭りが3月3日でなく4月3日に行われるのをご存知ですか?これは、明治6年に日本が旧暦から新暦に切り替わった時に、秩父では、新暦の4月3日にひな祭りを行うようになったそうです。

 

ひな祭りだけでなく、七夕祭りも7月7日の旧暦とと8月7日の新暦に行うところがありますね。えっ・・・そんなの常識ですか・・・失礼しました。