「起業」の学習

平成28年度の「おもいでアルバム」が完成しました。表紙は、子どもたちの「いい顔」ラインナップです。この1年間の活動をアルバムに編集、さらに寺子屋での活動や、おやじ園長のブログ1年分、裏表紙は、卒園児3人の自画像という、なかなか読み応えのあるアルバムです。親子で、楽しんでもらえればうれしいです。

 

さて、中学校の時期学習指導要領では、社会科公民的分野の内容B「私たちと経済」において、「起業について触れるとともに、経済活動や企業などを支える金融などの働きについて取り扱うこと」の一文が加わりました。

 

埼玉県春日部市立中野中学校の小谷教諭は、「起業」の授業を行っています。小谷先生は、「起業」の学習を通して、生徒にチャレンジ精神や、社会を主体的に渡り歩く力を身に付けさせることをねらっているそうです。

 

欧米の先進国の多くは、教育の出口に当たり前のように、学生時代に魅力的なものを見つけ、自分で会社を興す「起業」という選択肢がありますが、日本の場合は「起業への就職」という選択肢が中心で、「起業」の選択肢はほとんどないですね。

 

さて、具体的な授業内容ですが、教科書の勉強では、もちろんありません。個々の生徒が商品を開発して企業をつくり、他の生徒のプレゼンテーションを聞いて、経営者か被雇用者になるかを選び、材料費などを計算しつつ、社員総出で利益を上げる方法を考えていきます。商品は、バザーを開いて実際に売るそうです。

 

また、資本金として実際に生徒から一人千円を集めるそうです。集めた資金がどのように活用されるかを明示し、保護者への周知も徹底しているそうです。

 

どうですか、なんだか、楽しい授業と言うか、こうなると1つのプロジェクト活動ですね。2030年には、人工知能がさらに進化し、今の仕事の半分が、ロボットなどで対応でき、人がやらなくてもいい時代になると言われています。

 

こうなると、その時代の中で、新しいことを興す力が、必要になってくることでしょう。「自分で考えて自分で答えが出せる人」にならねばなりませんね。