ユニセフの集い

昨日は、ユニセフの集いに出席しました。毎年、この時期に行われるのですが、ボランティアに汗を流す人たちの刺激を受け、私の頭の中を「世界基準」にリセットする大切な時間となります。

 

私たち日本人は、よく言えば「平和な世の中」に生き、悪く言えば「平和ボケ」の暮らしをしています。今日は、少しだけ、世界の現状を知るデータを出してみます。

 

年間590万人の子どもたちが5歳の誕生日を迎える前に亡くなっています。5秒に1人、世界のどこかで幼い命が失われています。ちなみに、日本は、5歳前に死亡する子どもの数は1000人に3人で、死亡率の低さは世界でもトップクラスの水準です。中国が11人、北朝鮮は25人、アフリカでは、1000人に100人以上の国が多くあります。つまり、10人に1人が5歳前に死んでしまうのです。

 

5900万人の小学校就学年齢の子どもたちが、学校に通えずにいます。「女の子だから」「貧しいから」「家が遠いから」「障害があるから」・・・理由は様々です。

 

世界で6億6300万人の人々が安全な水を手に入れることができません。日本のように、水道水をそのまま飲むことができる国は、世界ではほとんどありません。

 

世界では24億人の人々がトイレなどの衛生施設のない生活をしています。そのうちの82%は農村部で暮らす貧しい人たちです。日本のウオシュレットなどは、世界水準で言えば異次元のトイレと言えるのです。

 

児童労働の問題では、推定1億6800万人の子どもたちが働かされ、教育も受けることができないので、大人になってからも貧困から抜け出すのが難しくなっています。いわゆる貧困の連鎖というものです。

 

開発途上国では、3人に1人の女の子が18歳未満で結婚させられます。そのほとんどは学校をやめ、若すぎる妊娠、出産で命を落とすことにもつながっています。

 

どうですか・・・私たち日本人のモノサシでは理解しがたい現実です。

 

ユニセフでは、2030年までに、「SDGs(持続可能な開発目標)」を掲げ、国際社会が取り組むべき17の目標に向けて、進んでいます。ユニセフだけでなく、様々なNGO団体の支援で、世界の子どもたちの貧困が少なくなり、教育が受けられるような環境が整えば、次の段階は、現地の子どもたちが、自分たちの力で、その国の未来を変えていくというシナリオです。

 

私は、ピースボートに乗って、世界をボランティアで回ることはできませんが、子どもたちに、世界の現状を伝えることはできます。保育園の子どもたちの中から、「世界を変えてやろう!」という志が生まれることを期待し、自分ができることをこれからも続けていくのです。