家庭訪問

今日は憲法記念日または、ゴミの日ですが、家庭訪問の話です。

 

私が小学校の頃には、もちろん家庭訪問がありました。母親は、玄関を中心に大掃除をして事前準備をしていた記憶があります。そもそも、家庭訪問は学校制度が整った、明治時代の最後1900年以降に広く行われるようになったそうです。

 

明治の初めは、子どもは労働力とみなされ、小学校1、2年で退学させて、奉公に出すなど、親の教育に対する理解が少なかった時代でした。そこで、学校は、しつけも含む「家庭教育」を浸透させようと、親との懇談会を行うも、出席率が低く家庭に出向くようになったようです。

 

家庭訪問を通じて、親の職業や所得、貯金、入浴の回数などの把握が、子どもを教育するのに必要だとも言われていたそうです。これは、現代でも、親の職業や所得は関係ありませんが、家庭でのしつけを確認する意味では、家庭訪問は有効で必要だと言う先生も多いですね。

 

例えば、さいたま市内の小中学校では、家庭訪問を行っている学校もあれば、やっていない学校もあるので、人事異動でやって来た先生が「家庭訪問はないの?」となるのです。

 

現在は、プライバシーの問題や、保護者の家庭訪問に対する否定的な考えが多くなると同時に、先生の負担減という考えから、家庭訪問をなくす学校が増えているようです。

 

一方では、家庭訪問の意義を再評価する自治体もあり、東京都台東区は、全区立小中学校で実施しており、神奈川県川崎市では、1学期のうちに、小1と中1はすべて行っているそうです。

 

みなさんのお子様はどうですか。家庭訪問はありますか。教師の立場で考えれば、子ども一人一人のことを掘り下げるには、家庭環境も不可欠ですね。「あの家はちゃんとしてるとかしてない」など、興味本位という意味では、当然ありません。

 

保育園では、毎年秋に、保育園内で保護者面談を行っています。ママが働いているので、家庭訪問はなかなか現実的には難しいですが、本当は、やった方がいいな~と考えています。