日本一の桜

奥入瀬渓流や十和田湖の自然の中を走る「星野リゾート」の豪華バスを見てしまい、複雑な気持ちになってしまったので、ここは気持ちを切り替えて、日本一の桜を楽しむことにします。

 

そう、弘前城の桜です。「日本一」というのは、青森の人がそう呼んでいるだけでなく、50種類以上の桜が、すみからすみまでゆっくり歩くと2時間くらいかかる、弘前城の広大な城内に咲き乱れます。

 

私の桜評価ランキングでは、大阪造幣局の「桜の通り抜け」と双璧となる、見事な桜でした。弘前城で桜を愛でるようになって、今年は100年目だそうです。明治時代の頃からですね。

 

明治時代というと、十和田湖から弘前城に向かう途中で、小坂町というところがあり、ここは、明治時代の素敵な空間を演出していました。明治から大正にかけてのモダンな建築物が残っており、時代歌舞伎の公演があったり、町づくりが「ノスタルジックな明治時代へタイムスリップ・・・」という明確な主張がありました。こんな町なら住んでみたいな~と思うような素敵な町です。

 

さて、弘前城ですが、ソメイヨシノは終わりつつあるものの、しだれ桜や、濃淡ピンクの八重桜が見事に咲いていました。カメラのフレームには、しだれ桜と天守閣をバックに多くのシャッターが切られます。天守閣の高台からは、見事な「岩木山」を眺めることができます。

 

久々に「お酒」抜きの花見時間をゆっくりと楽しみました。(笑)・・・昔懐かしい「アイスクリン」をイメージする「りんごあいす」のワゴンが良かったですね。屋台の数も多すぎず、メインはあくまでも「桜」です。

 

おいらせ、十和田湖、弘前城と青森観光三昧の一日でしたが、実は、一番印象に残った景色は、どこまでもつづく「にんにく畑」です。にんにくの生産量の7割が青森県です。もちろんダントツの日本一ですが、その中でも、十和田市で青森の3割を生産しています。火山灰が混ざった土と雪どけの水がにんにくの成長を加速させ、スーパーで見る「国産にんにく」が外国産より倍くらい大きいのが、この十和田産のニンニクです。

 

ということで、最後は、にんにくの勉強になってしまう青森の旅でした。(笑)