カルビー

ここのところ暑い日が続いています。今日も30℃になろうかという晴天です。当然、屋上遊び=水遊びとなりました。たらいに水を入れて、子どもたちはペットボトルで作った水遊びグッズで思い思いに遊びます。全身、ずぶ濡れになる園児もあれば、どろんこ山のてっぺんから水を流し、川にするのが夢中の園児もいます。それぞれ、自分で考えた水遊びに夢中です。

 

さて、昨日のイオンの総会で、久々に企業の「講演」を聴きました。ポテトチップスやかっぱえびせんで有名な、カルビーの代表取締役会長兼CEOの松本晃さんの話です。

 

今から8年前に、創業家で経営を続けていたカルビーに、松本CEOがやってきます。伊藤忠商事⇒ジョンソン・エンド・ジョンソン社長を経てですので、いわば経営のプロです。こういったパターンは、同族企業にはよくあることですが、松本CEOが行ったのは、抜本的な構造改革でした。

 

彼が最初に行ったのは、権限移譲です。人事権を放棄します。「組織というのは、『人事』と『考課』がおもいしろいので、そればっかりやる傾向が強い。でも、それは内向きの仕事でしかない。世のため人のためになることを行い、ちゃんと儲けて利益の出る会社にする」と言って、この8年間、売上も利益も常に上げてきたのです。

 

彼が進めたことの一つに、ダイバーシティ化があります。多様な人材を積極的に活用しようという考えですが、女性の管理職が30%にまでなったそうです。まだまだ少ないと彼は言いますが、男性よりも女性の方が仕事ができると本気で考えています。

 

講演の最後に、吉田松陰の有名な言葉を引用されました。 

 

夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。

 

私が企業人だった頃は、スイーツの会社ということもあり「夢とロマン」を追う企業風土が、ベースにありました。「夢ばっか追いかける前に、現実を見ろよ!」なんて、言われたこともありましたが、この吉田松陰の「夢なき者に成功なし」という言葉を何度も胸に刻んだ思い出があります。

 

どうですか・・・あなたの今している仕事に、夢はありますか?いや、夢を作っていますか?