校長室の存在理由

小学生の質問です。「他の先生には部屋はないのに、どうして校長室があるの?」これに対して、ある校長先生は「校長室は、校長先生のための部屋じゃないよ。お客さまが来られたときにお話をする場所でもあるし、学校の大切な資料を保管する場所でもあるよ。だから、お客様用のソファも置いてあるし、金庫も置いてあるでしょう」と伝えます。

 

これで、多くの児童は納得するようですが、校長室は、人事に関する機密性の高い事務を行うための場所でもあり、職員指導の場所でもあります。みんなのいる職員室で叱ることは、場合によっては逆効果になりますね。

 

また、職員のみならず保護者や地域の人からの相談の場でもあります。もちろん、生徒、児童への教育の場として活用されます。卒業式を前に、小学校6年生の児童を囲んで給食をする光景は、多くの小学校で見られます。保健室だけでなく、校長室が子どもの唯一の居場所になることも多いそうです。

 

もうお分かりですね・・・校長室は「何でもあり」の場所です。子どもたちにとっても、職員、保護者、地域の人達にとっても、この「何でもあり」の場所はとても大切ですね。そして、校長室にだってメリットがあります。開かれた校長室には、情報が豊かに入ってきます。時には、ディープな情報が新鮮なうちに耳に入ります。

 

私が、小学校のPTA会長をしていた時は、学校に行くと必ず、校長室に立ち寄りました。校長先生との信頼関係を構築することと、多くの情報をもらうためです。同時に、校長先生も、当時、私は民間企業に勤務していたので、学校外の「よのなかの話」や、PTAを通じての他の学校の情報をインプットしていたのです。もちろん、誰にも言えない機密情報もありました。(笑)

 

当時の校長先生は、ふだんは、校長室のドアを開けっ放しにしていました。「何でもあり」を作り上げるのに、自ら、校長室を開放していたのです。

 

みなさんが思う「校長室」のイメージはどうですか?