北風と太陽

今日から保育園は、お盆休みに入ります。今日ぐらいは、朝ゆっくり起きればいいものの、いつもの時間に起きてしまいます。しかし、保育園の子どもたちのように、お昼寝をしてしまいました。(笑)

 

さて、北朝鮮とアメリカのトップ同士の過激な言葉の応酬が続いていますね。ふと、「北風と太陽」を思い出しました。誰もが知っている、有名なイソップ寓話です。

 

北風と太陽が「どっちが強い」で言い争いになります。「じゃあ、あそこに歩いている旅人の服を脱がせたほうが勝ちってことにしよう」となりました。

 

まずは、北風が「ビュー!」と、冷たい風を旅人に勢いよく吹き付けました。そしたら旅人は、「なんて寒いんだ」と言いながら、更に一枚、服を取り出して今の服の上に重ねて着込んだのです。それでも北風は負けまいと、「ビュー!」と、冷たい風を旅人に吹き続けました。しかし、旅人は、飛ばされないように服をしっかり押さえ、体を前かがみにして歩き続けたのです。北風は、とうとう諦めました。

 

「こんどは僕の番だ」太陽はそう言うと、まず、ポカポカと暖かく、そしてやさしく照らしました。旅人は、「ポカポカといい陽気になってきたぞ」と、重ね着していた服を1枚脱ぎました。そして、太陽は、更にやさしい日差しを当て続けたのです。歩いていることもあり、旅人は汗ばんできて、ちょうど川沿いがあったので、一休みすることにしました。太陽はその時、ここぞとばかり、ジリジリと強い日差しで旅人を照りつけ始めました。旅人は、「こりゃたまらん!」と言って、服を全部脱ぎ捨て、目の前の川に飛び込んだのです。

 

人に行動してもらうためには、北風のように、無理矢理に手っ取り早く、強引に押し付けるのではなく、太陽のように、着実に相手の気持ちを考えれば無理することもなく、自分自身で動いてくれるのです。

 

二人の応戦は、まさに「北風」同士の強引で、乱暴なののしり合いのようですね。平和への道が、どんどん遠くなります。

 

北風と太陽のあらすじは、子育ての教訓ともなります。北風のように、強引に動かそうとすると、子どもは余計に動かなくなります。太陽のように、子どもの気持ちを考えて、ポカポカと暖かく、そしてやさしく照らし続けることで、子ども自身から心を開き、自分自身の意思で動き始めるのです。

 

「させる」ではなく、「自分でする」アプローチを考えないといけませんね。保育園では、永遠の課題でもあります。