仮想世界で「国際協調」学ぶ

連日の「カメ大脱走」に、子どもたちの捜査も力が入ります。たいがい、どろんこ広場を悠々と歩いています。しかし、どうやって物理的に通ることができない、フェンスのすき間を抜けるのか・・・24時間赤外線カメラでも設置しないと真相解明には至らないようですが、ここは、子どもたちと「何でだろう?」と考えることにします。(笑)

 

さて、「ワールドピースゲーム」に、都内の中学生26人が集まりました。生徒たちは、「環境に優しい国」「軍事大国」など4つの仮想国を配したボードを囲み、各国の首相や国連職員、武器商人などになって、次々と起こる問題に対処するのです。

 

各国の利害が絡む約50の問題を話し合いによって解決し戦争に突入する危機を回避し「世界平和」を達成させようという内容です。あくまでもゲームですが、「自分の国だけでなく他の国の問題も解決しなければ、世界の平和は実現しない。国際協力の難しさを知った」と生徒の感想です。

 

日本人なら、大人から子どもまで誰に聞いても「戦争はいけないこと」と思っています。しかし、現実的には、世界のどこかで必ず戦争や内戦が起きています。戦争はいけないことにとどまらず、なぜいけないのか、戦争をするとどうなるのか、平和の実現に何が必要かを学び取ることが大切です。

 

世界から核がなくならないのは、核保有国や非核保有国、武器輸出を産業としている国など、立場によって利害が複雑に絡み合うため、合意が進まないのが、現実です。

 

中学生たちは、今回は「ワールドピースゲーム」で、世界平和を達成するための話合いを経験しましたが、現実的には、やがて、大人になり社会に出てから、「自らの立ち位置が変われば、考え方も変わらざるを得なくなる」を経験します。

 

それぞれの立ち位置にある人たちをいかにまとめていくか、有効的で友好的な話し合いを

することができるか・・・生徒たちにとっては、よのなかで役に立つ大人になるためにも、貴重な体験ですね。