学校現場でのパソコン活用

昨日のブログでは、新入社員がパソコンが使えない・・・という内容でしたが、今日は、教育現場である学校でのパソコン活用の話です。

 

私が、PTAの仕事でお世話になったのは、10年ほど前になりますが、小学校の職員室の各先生のデスクには、パソコンはほとんどありません。共有のデスクトップパソコンコーナーがあり、自分のノートパソコンを持ち込んで効率化を図る先生が、わずかにあったと記憶しております。

 

当時、民間企業で働いていた私は、一人一台のノートパソコンを持ち歩き、会社から貸与された携帯電話で仕事をしていたので、当然ですが、学校のOA化は、企業に比べると後れを取っていました。

 

しかし、現在の学校は、全国平均では、先生一人に一台のパソコンは当たり前で、今まで、「手書き」で行われていた様々な作業が、パソコンによって事務の効率化がなされています。

 

パソコン導入で、生まれたゆとりを仕事の質の向上に!・・・といきたいところですが、ある校長先生は、こんなことを言っています。

 

「事務を効率化するために学校支援システムを導入し、机上では、パソコンのキーボードを叩く先生の姿が多くなった。教員たちは、手書きではないので、字の上手い下手を気にすることもなくなったが、以前作成した文章をそのままコピー&ペーストするので、教員の文章が劣化しているように思えてならない。また、会議に出される文書に、昨年度の日付けがそのまま記載されているとガッカリだ」

 

私も、保護者あての案内文や、保育園で発行する多くの文章は、「過去のデータ」を有効活用しています。毎年、ゼロベースで作成するとなると、時間の無駄にもなるからです。しかし、サラリーマン時代も含め、「昨年の日付けのまま・・」というミスを何度も犯しています。(笑)

 

時代の流れで、これからも、世の中を便利にするものは、毎年のように出てくることでしょう。しかし、その機械や機器に振り回されることなく、上手に利用し、最後は、自分の心が通った仕事になっているか・・・気をつけたいところです。

 

夏休みに入って、卒園児の一人が、通信簿を見せてくれました。私の時代は「通信簿」ですが、「通知表」「成績表」というところもあるでしょう。その小学校は「あゆみ」というタイトルです。

 

そこに、書かれていた担任のコメントは、手書きではなく、パソコンでの入力でした。担任一人で30人以上の児童の通信簿を作成するので、パソコンを使用することに、異論はありませんが、通信簿の持つ意味合いや重みが、変わってきたのかなぁ~と思う私もいます・・・複雑なところですね。