形から入ってはいけないこと・・・

私が今まで歩んできたことの中で、「形から入る」ことがどれだけ多かったことか・・・また、「形から入る」人をどれだけ多く見てきたことか・・・みなさんも心当たりがあるのではありませんか?(笑)

 

先日のブログで、ゴルフ外交を取り上げましたが、ゴルフは、技術を上げてスコアを伸ばすことが本来の目的ですが、「形から入る」様々な楽しみ方があります。まずは、ファッション・・・ゴルフ場には、華やかなファッションで楽しむ人が多いですね。それから、ゴルフクラブを頻繁に変える人・・・新しいモデルが出るとすぐに飛びつく人・・・そんな人をたくさん見ています。(笑)

 

まぁ~ゴルフのような趣味の世界なら、楽しみ方は人それぞれですので、「形から入る」のも良しですが、ビジネスの世界では、そうは言ってられません。あるベンチャー経営者の笑えない話です。

 

~昔、ベンチャー企業が大手企業を退職した管理職を面接する際に「何ができるか」と聞くと「部長ができる」とよく答えられました。何をしたいか、何ができるかではなく、「部長」を目的するということは、「何をしたいか」が分からずに、役職が欲しいだけと同じです。また、数年前から日本では、英語を公用語にする会社が出てきました。これは典型的な形だけのグローバル化です。どこの国で事業を広げたいかを決めてその国で通用する地元の人材を採用したほうがよほど早いのです。

形から入る人は本質を掴めません。結果として形で終わってしまうのです。形とは既成概念であり、多くの場合は成功パターンの真似に過ぎません。本当は他にも選択肢があるのに形に拘るとそれが見えなくなってしまうのです。中身(本質)から着手し、欠点やミスを素早く修正しているうちに独自の形が段々見えてきます。これが創業やイノベーションの過程であり「形から入ってはいけないこと」なのです。~

 

確かに、この経営者が言うように、順番を間違えて、形から入って、失敗したことは、私も仕事の上では、何度も経験しています。

 

形から入っていいことと、悪いことを見極めなくてはいけませんね。これも、どっちがいいとか悪いとかの話ではなくて、その時の選択を間違えないようにしなければなりません。

 

保育園の子どもたちは、まだ「マネをする=形から入る」事がほとんどですが、少しづつ、「これは他の子をマネをするのではなくて、自分で考えることだよ・・」と教えていきたいですね。