君たちはどう生きるか

ずいぶんと昔の作品ですが、今大ヒットになっています。保育園の職員も、小学生の我が子たちに伝えようと、読み終えたばかりです。実は、この本は、若者が購入して話題になったのではなく、40歳以上の人たちが、自分のこれからの人生をもう一度考えるきっかけとして、この本を手に取っているそうです。

 

今日は、「君たちはどう生きるか」の内容についてではなく、私のようなおやじ世代が、この先をどう生きるか。についてのある方のメッセージです。

 

「人生の後半をどう生きるか。最近よく取り上げられるテーマですね。人それぞれの価値観があり、一概には言えませんが、大切なのは、長く生きることより、どのように生きるかということではないでしょうか。老いることは誰もが同じですが、最後の一日まで、楽しく明るく過ごしながら生きた人が幸せだと思いますね。

 

学校を出て就職したばかりのころ、誰にも夢があったと思うんですね。でも組織の中で新人が夢を実現することはなかなか容易ではありません。どうしたらいいか。僕は、自分の夢をいったん金庫に納めてカギをかけて、自分に発言力や実力がつくまでしまっておきなさいと言ってきました。

 

40代、50代になったらそれを思い出すことです。取り出してみて、昔の自分はこんなに青臭かったんだと思うなら捨てればいい。でも今の自分が真っ黒になったから青臭く見えるのかもしれません。還暦や定年退職などの節目に再度初心を振り返るのも意味のあることだと思います。

 

仕事を離れた後、残りの人生をどう生きるか、色々な選択肢があると思いますが、そのことによって喜びを見いだせるか見いだせないか、大切なのはそこでしょうね。自分は何に喜びを感じるのか、それを知ることが次の生き方につながっていくのではないでしょうか。」

 

毎日「自分はどう生きるか」なんて考えていたら、重い気持ちになってしまいますが、人生の節目には、まじめに考えるのも必要ですね。そして、何より楽しい人生でありたいものです。