白銀の世界

久々の大雪でした。テレビによると、関東では4年前に、交通機関が大混乱する大雪が降ったと報じています。その時の事は、はっきりと覚えています。朝から雪が降り、保育園には、雪の中を7人の園児がブルブルしながら登園してきました。しっとり、重い雪でした。

 

しかし、今回の雪はパウダースノーです。早朝から自宅の周りの雪かきに精を出したのですが、さらさら雪は、すぐに除雪できて、汗もかきません。保育園までは、徒歩での通勤も晴れていたので、とても気持ち良かったですね。年に1回か2回しか履かないスノーシューズで、サクサク歩きます。

 

交通手段が車の園児は、お休みが多かったのですが、今日は雪の中、19人の園児が登園しました。4年前とは大違いです。30分以上かけて、テクテク歩いてきた園児もいました。

 

子どもたちの目当ては、もちろん「屋上での雪遊び」です。その期待にこたえるかのように、屋上は一面銀世界です。4年前の大雪を経験していない園児が多かったので、「スゲー!真っ白だ!」と驚きの声を上げる子どもたちです。まだ、誰も足を踏み入れていない新雪を歩きます。

 

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

ああ 自然よ 父よ・・・

 

思わず、高村光太郎の「道程」を口にする私です。「園長先生・・・なに、ブツブツ言っているの?」と5歳女の子に指摘されてしまいました。

 

「だって、園長先生の前には、道がないけど、歩けば、そこに道ができるじゃない」と説明しても「意味わかんない!」と言われてしまいました。(笑)

 

私が中学生の頃の暗記教育の賜物で、「道程」がすぐに出てきます。今日は、新雪をただ見ているだけでは、何も起こらないけど、自分が一歩踏み出すことで、そこに道ができるという、深い?教えに至ったのです。

 

新雪を歩く→高村光太郎→「道程」→一歩前に進むことが大切・・・どうですか、はしゃぐ子どもたちを眺めながら、こんなことを考えていました。かなり変ですね。(笑)

 

さて、話が脱線しましたが、パウダースノーなので、雪だるまが上手に作れません。子どもたちは、VS先生で雪合戦に燃えます。戦に参加しない子どもたちは、雪のベッドに、ダイブしていました。「超気持ちいい!」なんて、誰かと同じセリフを言う、4歳男の子です。

 

ソリ遊びも満喫しました。子どもたちは、乗るよりも引く方が好きなようです。延々と雪遊びが続いたのでお腹ペコペコ、給食はおかわりラッシュ・・・そして、年長さんたちも、今日はしっかり昼寝をしました。

 

明日もまた雪遊びです。今日、登園できなかった園児も一緒に、先生たちも童心に戻ってハッスルします。(笑)