アクティブラーニングの「見える化」

今日は、畑仕事が大好きな園児たちと、土を耕して、3月に植えるジャガイモの準備をします。今は、土を掘り返すだけですが、子どもたちもスコップを持って作業に入ります。もちろん、長続きはしないので、いつの間にか、土の中から出てくる、ダンゴムシや幼虫の観察になるのですが、こうして、土とたわむれるたくましい姿は、絵になりますね。

 

さて、今から15年前ぐらいからでしょうか。私がサラリーマン時代に、「見える化」という言葉が、ビジネス用語として流行しました。仕事の内容をオープンにして知らしめる意味や、数字などのデータによって、わかりやすく仕事を進める意味に使われました。

 

先日、お昼の年長園児の勉強タイムに、「すうじ」についての学び合いを行いました。たし算、ひき算をするのではありません。先日の保幼小連絡協議会で、1年生の授業参観をした時に、あるクラスで「すうじのならびかたしらべ」という0から100まで、わかりやすく並んでいるシートを見つけました。

 

これを使って、年長園児に数字の「見える化」の勉強をしたのです。「節分でたくさん豆を食べた。という『たくさん』は、いったいどれくらい?たくさんではなくて、何個食べたか数字を言ったら、よくわかるんじゃないの?」

 

子どもたちは、次々に「年の数だけ6個・・・10個食べた・・・」と具体的な数字をイメージするようになりました。

 

さて、今では多くの学校で取り入れられている「アクティブラーニング」ですが、これについても「見える化」が進んでいます。お手本となる先生の授業をビデオで撮って、他の職員で共有するだけでなく、生徒の発言やスキルアップにも活用など・・・

 

しかし、ビデオが入ると、子どもたちが意識してしまって、自然な議論ができなくなることもあるようです。そこで、最近では、音声を録音し、どの場面で議論が白熱したか・・などのデータ分析をするマシーンも活用されているようです。

 

様々な分野で、「見える化」が改善や新たな目標につながることは間違いありません。学校にも様々な「見える化」が進むことは、とても良い事です。

 

ただし、これからの先生の役割は、「いい授業をする」ことではなく、「子どもたちの考えや意見をいかに引き出すことができるか」にシフトしている事だけは間違いありません。先生は、舞台演出家でもあるのです。