出来すぎの金メダル

今日は、多くの国民がテレビの前で手に汗を握り・・・そして感動しました。これほどまでに、世界から注目を集め、本番前の練習シーンもすべて話題にしてしまう男・・・そして、試合前のインタビューでは、その優しい顔からは想像できないような強気の発言が飛び出します。「まだまだ自分には多くの伸びしろがある・・・」と言い放ち、そして、見事金メダルを獲得した、羽生結弦選手に、度肝を抜かれます。

 

これは、本当に出来すぎの金メダルです。「有言実行」を絵にかいたようなこのシナリオに驚くばかりです。

 

右足首の大ケガで3か月もの間、実践なしで、オリンピックがぶっつけ本番という設定も、羽生選手にとっては、今まで積み上げてきた練習量と実績で、いとも簡単にクリアしてしまうのです。

 

あのイチロー選手は、小学校の卒業作文で、自分は圧倒的に凄いプロ野球選手になる。なぜなら、毎日これだけの練習をしているから・・・と書きました。今はメキシコで活躍するサッカーの本田選手も、夢ノートで、自分の将来のビジョンを細かく書き残していました。

 

「19歳で五輪に出て金メダルを取る」「23歳で五輪を2連覇する」これは、羽生選手が子どもの頃にノートに記した設計図だそうです。金メダルを1個取るだけではつまらない。「何か人とは違う伝説を残したい」と連覇を目指したと言います。幼い頃の夢を、単なる夢で終わらせないために、どれほどの努力があったかは、私たちの想像でしかありませんが、表舞台の裏には、死闘があったことだけは間違いありません。

 

フリーの演技が終わった後に「勝った!」と大きく叫ぶシーンが印象的でした。まさに、この男は、伝説となったのです。世界の多くの子どもたちにも勇気と感動を与えてくれたのです。