子どもの習い事

保育園には、毎月何種類かの、子育てママ&パパへの情報誌が送られてきます。この春は、すべての情報誌で「この春からはじめる子どもの習い事」といったような特集が組まれていました。

 

情報誌なので、習い事の施設や企業とのタイアップもあるでしょうから、「習い事は子どもの自信につながっていいよ・・・始めるなら早い方がいいよ・・・」という、ほぼ肯定的な文面になっています。

 

「そうだ・・・うちの子にも、早くさせないと・・」なんて、目的もなく始めようと思った、ママやパパ・・・「ちょっと待った!」です。(笑)

 

保育園の子どもたちの中にも、スイミング、ピアノ、学習塾などの習い事をしている園児がいます。

 

しかし、過去には発表会を前にプレッシャーに押しつぶされそうな女の子が「園長先生・・・ピアノをやっててもぜんぜん面白くないんだ。本当はやめたいな~」と言ってきたことがありました。「ママには話をしたの?」「まだ・・・」「園長先生からママには話をしないよ。ちゃんと、自分で言うんだよ」そして、小学生になった今はピアノから解放されたようです。

 

勘違いされてはいけませんが、ピアノが悪いのではありません。むしろ、ピアノやそろばんは、指先を動かすので「脳教育」によいと最近では注目されています。親は、我が子が楽しんでいるか否かの判断をしなければなりませんし、親の子育てビジョンが確立されないままで、「まわりの子がやっているから・・・」なんて理由で習い事をさせるのは避けなければなりませんね。

 

4月から、ホワイトきゃんばすでも、寺子屋の園児を対象に体操教室をスタートさせます。同じフロアにある体操教室の施設とのタイアップですので、かなり充実した内容になるでしょう。

 

ここでも苦言です。交渉の際に「うちの園児から、ひょっとしたらオリンピックに出るような選手が出る可能性もあるかもしれませんね・・」と話すと、元日本代表の体操選手でもあった、体操教室の専務から「まず100%あり得ません」ときっぱりと、言われてしまいました。

 

一流のアスリートに子どもを育てたいのなら、一般の体操教室やスイミング、サッカー教室では話にならないという、現実の話です。親の我が子への夢を断ち切るようで申し訳ないですが、「健康的な体になり、チームワークや日常生活では経験できないことを学ぶ場」と考えれば、意義あることだと言えますね。

 

最後に、ダメ出しの苦言です。我が子が楽しんで取り組めていないようなら、習い事に高いお金をかけて通わすよりも、保育園や幼稚園での集団生活で、コミュニケーション力や社会性を身につけた方が、子どもの成長には大切である・・・と私は思います。

 

さて、あなたなら「子どもの習い事」どう考えますか?