シェア畑

今日の寺子屋は、屋上ファームにじゃがいもを植えました。順調にいけば6月に収穫となります。1月中に聖護院大根の収穫を終えて、子どもたちは、土遊びの感覚で畑を耕します。そして、今週初めに、鶏糞を土に混ぜ込みました。

 

「これは、土が元気になって、野菜が大きく育つ栄養だよ・・・」すると、4歳男の子が「園長先生・・・なんだか臭いよ?」と言うではありませんか。「でも、土の栄養になるから、頑張ってやって!」と、子どもたちが作業を終えた後に、「今のは、鳥のウンチだよ・・・」と種明かしです。

 

「えっ~きたないよ~」なんて言いながらも、ウンチの響きが大好きな子どもたちは、おうちで、「ウンチを畑にまいたんだよ・・・」と楽しそうに話をしたようです。

 

さて、シェア畑というのをご存知ですか。畑を借りて野菜づくりを楽しむ畑のレンタルサービスです。昨日、シェア畑を行う、アグリメディアという会社の方と話をしました。

 

よく行政が窓口となって、市民農園として、畑を貸し出すことは、多くの自治体で行っていますが、この会社は、あのカンブリア宮殿で紹介されたように、なかなか魅力的な仕掛けがあります。行政の市民農園よりは、使用料は高いのですが、栽培用具は、無料でレンタルでき、野菜の苗や肥料もセットされます。農園スタッフによるアドバイスも魅力です。

 

「週末は、自分の畑で、子どもと過ごし、収穫を楽しむ」ライフスタイルに、価値を見出す人が多いかもしれませんね。

 

今回、アグリメディアの営業と話をしたのは、保育園で畑を借りる話ではありません。すでに、屋上にファームがあります。実は、保育園の近くに、シェア畑があるので、保育園の保護者に紹介していただければ・・・という話です。

 

私がこの会社の取組みに興味を持ったのは、自分の畑で野菜作りを楽しむライフスタイルが広がることもありますが、一番は「農家を救う」取り組みであることです。

 

高齢化や、後継者不足で、休耕地が増えています。農地は、安い固定資産税に守らていますが、農作物を作らなければ、収入は無し。農作物を作っても、高収入は難しいという、八方ふさがりの中、農地を貸すことで、何もしなくても収入が得られます。

 

保育園の子どもたちが、おうちでは、野菜嫌いなのに、フォームで収穫した野菜なら、パクパク食べるという姿をよく見ます。シェア畑で、週末の野菜作りを子どもが楽しむ環境ができれば、野菜嫌いもなくなり、素敵な子育てにつながりますね。

 

保育園の保護者へは、あらためて案内します。「自分で畑を耕し、野菜を作る生活・・・きっと、幸せな時間となることでしょう」