部活を生徒自らマネジメント

今日も屋上では、ファームでの水を使った大工事で、子どもたちの遊びが盛り上がっていました。土曜日は、卒園児の小学生が登園するので、工事現場の監督を務めます。

 

まずは、ベースの川になる溝を掘り、途中に段差をつけて滝を作ります。掘り終わったところで、水を流します。子どもたちのアイデアで、「川の温泉」と称して深い部分を作ったり、川の流れを曲線に変えたりととても楽しそうですが、よく見ると、子どもたちの葛藤が見られます。

 

小学生のリーダーシップに、「はい・・・わかった!」とてきぱきと動く園児もいれば、仕切られることが、面白くない年長男子がいます。リーダーの注意を無視して、川の中に次々とドロ団子を入れたり、好きな事をする年少園児もいます。リーダーも時には「なんで、言うこと聞かないの!」とキレます。

 

このどろんこ遊びには、7歳から3歳までの5学年が集っていたのですが、時には、自分の思い通りにいかないことを経験します。そこで、どうやって折り合いをつけていくか・・・子どもたちが、自分で学んでいきます。

 

さて、今日は、部活動の話です。最近は、学校での部活動について、活動日数や時間、担当する教職員の負担が議論されています。これには、部活の時間を短くする、外部の人間をコーチとするなど、様々な改革が進んでいますが、生徒自身にマネジメント能力を育成することを目指した部活動運営をすることが、新たな方法として注目されています。

 

生徒自身にマネジメントサイクルのPDCAを持たせることです。つまり、自分で①練習内容を計画し②それを練習で繰り返し実行する③試合結果で技術をチェックし④さらに向上するための次の課題を考えるという流れです。

 

この方法を実践するために大切なことは、生徒自身が自らの心の中に自分専用の監督やコーチを持ち、その監督やコーチと相談するシステムをつくることだそうです。

 

いままでの部活は、生徒は顧問や監督の考えた計画や実践方法で、活動していたのが、自らと相談しながら活動全般を自らで管理していく方法です。顧問の仕事は、時々生徒の考えた計画やその実施状況を確認して、工夫や頑張りを見つけて認めることです。

 

オリンピックに出場するような一流のアスリートのコーチは、選手自身が考えることに注力します。もちろん、普通の生徒が、これらのことをスムーズに進められるには、時間がかかることでしょう。しかし、「自分で考えて、自分で伸ばす」方法を身につけることが大切ですね。

 

もうおわかりですね。これを経験することが、社会に出たときに、様々な困難や課題に自身で立ち向かえる力が育つのです。