郊外百貨店・・・頑張れ!

我が家のポンコツ軽自動車を乗り換える余裕もなく(笑)、本日車検に出したのですが、代車がマニュアル車しかなく、久々にクラッチの感触を楽しんでいます。最近では、レコード針のアナログプレーヤーが売れているそうですが、自動車の世界も、AIの自動運転の対極に、このマニュアル車があるのかもしれません。

 

「運転した・・」という実感を味わいたい人は、今でもマニュアル車にこだわるのでしょうが、やはり、マニュアル車は、操作が多い分、気を使いますね。事故のリスクも高いことを考えると、時代の流れではなくなっていくのでしょう。

 

さて、埼玉県には、「丸広百貨店」「八木橋百貨店」「秩父矢尾百貨店」という、郊外でがんばる百貨店があります。個人的には、仕事でも深く関わり、お世話になった百貨店ですので、心から「頑張れ!潰れるんじゃないぞ!」と応援しています。

 

しかし、今月21日に、松戸伊勢丹が閉店しました。2月には、船橋西武も閉店しました。昨年は、千葉三越が閉店しています。こうした郊外型の駅前百貨店は、車で買い物が便利なショッピングセンターや、割安感を打ち出すユニクロなどの衣料専門店との競争で厳しいなか、閉店に追い込まれています。

 

百貨店は、採算が悪化した地方や郊外から撤退する一方で、大都市の主要店舗に集中する戦略にシフトしています。そこには、拡大を続ける外国人観光客の消費が見込まれ、また、新宿伊勢丹に買い物に来るような「とんがったお客様」にとっては、価格に関係なく、ここでしかない珍しいモノが売れるからです。

 

私が、愛してやまない「デパ地下」も、都心の有名百貨店に行けば、歩いているだけで、ワクワクするような店舗や商品が並んでいます。都心の百貨店は、家賃が高い分、安売りではなく、高価格でも売れる商品を展開しなければなりません。「オンリーワン」「素材へのこだわり」などの付加価値で勝負です。ここには、アマゾンなどの通販サイトでは買えないものも多くあるので、わざわざお客様が来てくれるのです。

 

百貨店の進む方向性は、これしかないのか・・地方や郊外型の百貨店の生き残る道は・・私の頭では、いい考えが浮かびませんが、今の若者の多様なライフスタイルの一つに、都市ではなく、地方での生活を楽しむようになってきました。そこにある百貨店も、その町に住む人々と共に、素敵な店であってほしいですね。