体験が人を育てる

いよいよ週末に迫った卒園式に向けて、今日は、当日演奏をしていただく保護者のピアノに合わせて、練習をしました。子どもたちは、「○○君のママ!」と言いながらも、いつもとは違う状況に、真剣な練習となりました。素敵な卒園式になりそうです。

 

さて、小中学生は、春休みに入りますね。子どもには、色々な体験を積ませたいと思うのは親心です。

 

あるデータがあります。体験活動(①手伝い②他人のケア③自然体験)のレベルで、小学校4年生の児童を群分けし、「道徳行為」「勉強得意度」「自尊感情」を比べると、体験が豊富な群で、最も高い結果となったそうです。家庭の年収によって、体験活動に格差が出ないように、年収をそろえたデータです。

 

今まで、私たちは、漠然と「体験することは意義あること」と思ってはいましたが、弱者への思いやりは、そういう人を手助けする経験で育まれる。お手伝いや他人へのケアで集団生活に貢献した結果、崇高なものに触れた経験が自尊心の基盤になる。勉強にしても、教科書に書いてある抽象的なことを理解するのは、自分の原体験からくるという考えです。

 

特に「悪いことをやめさせる」という項目では、体験活動が豊富な群が、際立って、その行動を取る結果となっています。

 

こんなデータで言われなくても「体験が人を育てる」ことは、理屈抜きに分かっている。と思ったあなた・・・大人のあなたも、まだまだ体験することで、伸びしろがあるとも言えますね。小さな子どもがいる保護者なら、休日は、計画的ではなくても、散歩でも、近くの公園に行くことも、ボランティア活動やぶらり体験を子どもとするだけで、効果的です。

 

この春、家を出て・・・外に出ようではありませんか・・・(笑)